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23.12.3米利下げ思惑に伴うトリプル高(株&債券&金) 12/13FOMCが株式相場の転換点⁈

株高&債券高&金高から垣間見える不安定相場

 米景気後退を受けて米長期金利が低下し、トリプル高(株高/債券高/金高)となりました。
 株高の要因は金利低下に伴い借金の利子が減り資金調達し易くなる事でグロース株、特にテック株にとって追い風となりました。
 もう一方の債券高の要因は今後の利下げを見据えて現在の金利は天井との思惑から債券の値段が底入れし上昇を見込んだ買いになります。
 一方で金の値段の上昇は世界的な景気後退を懸念したリスク回避の動きに依ります。

金価格が上昇トレンドを継続
景気後退&中東紛争に伴うリスク回避を反映

 来年2024年の台露米の選挙を控えた地政学リスクの高まりも危惧されます。
 悪材料が入り混じったトリプル高につき最大の要因となった米長期金利の政策見通しが今後のトレンドを決定づけます。
 12/13FOMCの金融政策の公表は注目です。

中東紛争の戦闘再開 くすぶる飛び火

 中東は休戦延長を経て戦闘を再開しました。さらに直近の11/30のOPECプラスは追加減産を見送り、原油価格のコントロールも難しい状況となりました。
 今後も不安定な中東情勢は継続されそうです。米中の中東向け外交に加えて、ロシア〜インド間の原油禁輸の抜け道、アフリカ勢の減産反対が絡み合い統制がとれていません。

日本株のイベント抜粋、年末高見据え銘柄選定

 12月の株イベントは次のとおりです。
恒例のIPO集中による需給悪化に始まり、12/8のメジャーSQは12/13FOMCとともにトレンドの節目となる見込みです。
 その後、12/18四季報が発売されます。
年内の解散総選挙は低支持率につき無い見込みですが、12/18日銀金融政策決定会合&下旬の税制大綱決定は岸田政権の政策運営の肝であり国民の人気取りを反映した歪んだ内容にならないか注視です。

12月の株式相場のイベント抜粋

 年内の株式投資は今後の中銀ウィーク(12/13FOMC、12/18日銀)を踏まえて年末高の行方を見定めて仕上げていきます。
 企業の持続的な稼ぐ力の原動力は先行投資です。特に利益率の向上につながる非財務要素の変化、例えば企業文化や人財活用など数値化できない資産を再評価し変革する意識のある企業を見出し投資していけたらと思います。

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