韓国のシンガーソングライターDEANとは一体誰なのか?Pt.1

ここ数年、韓国では多様な音楽ジャンルが日常で評価されるようになった。
数年前では人々に注目されることはまずなかったサブカル音楽も今では大衆的になってきたとも言える。

そんな中、私が数年間ずっと忘れることができない韓国人シンガーが居る。

DEANだ。

今回は自分のDEANに関する知識を振り返り、改めてまとめることでDEANがどんな歌手であり、どんな人間なのか再確認すると共に、まだDEANについてよく知らない日本人が、彼がどんなシンガーソングライターなのか知るきっかけにもなれば良いと思い書いてみる。


プロフィール

名前
DEAN
Deanfluenza(作曲家としての活動する際に主に使用)

本名
권혁 (クォンヒョク)(Gwon Hyeok)

生年月日
1992年11月10日

国籍
韓国

所属クルー
Club Eskimo
FANXY CHILD

レーベル
you.will.knovv

デビュー
2015年7月30日
シングル ”I’m not sorry”


音楽を始めたきっかけ

DEANは2015年歌手としてデビューしたわけだが、音楽を始めたきっかけは韓国で有名なEPIK HIGHの音楽を聞いた事だという。

R&B歌手、プロデューサーとして活動しているDEANだが、最初はラップをしていた。ラップをすれば多くのメッセージを世に伝えられると考えたためだ。

韓国にとどまらず、アメリカで影響を齎した韓国人ラッパーKeith Apeとは実はデビュー前に同じクルーとして活動していた。
2人がラップをする音源はYouTubeにまだ残されている。

hiphopファンなら誰もが知っていると言っても過言ではないKeith Apeと、R&Bで大注目されたDEANがかつて一緒に活動していたという事実はまだ知らない人も多い。

2人が一緒にいるところを想像してみても、想像がつかないレベルだ。

そしてデビューまでの活動歴史はまだまだある。

プロデューサーとしての活動

彼はKPOPアイドルの楽曲提供を数多く行ってきた。

有名なのはEXOの「Black Pearl」、「Unfair」だ。
この楽曲提供を通してか、EXOメンバーのベッキョンとは交流があるようだ。

2016年のMAMAにてファンが撮った1枚


2015年デビュー

順序がずれたが、2015年7月10日に彼のファーストシングル「I'm Not Sorry」がアメリカとイギリスのiTunesから同時発売された。
この曲にはクリス·ブラウン、ビヨンセ、アッシャー、ジャスティン·ビーバーなどと一緒に作業をしてきた米国有名R&Bアーティスト兼プロデューサーのEric Bellingerが参加した。

元々アメリカで活動しながら、アメリカでデビューをした彼は当然海外の音楽家との関わりが多かった。

アメリカデビューを成し遂げた後に、韓国でデビューをした珍しいケースである。

そして同年発表された2作目の「Put my hands on you」は、2021年にブルーノマーズとタッグを組んだアンダーソンパークがフィーチャリングに参加している。

ここまで見ただけで分かる通り、彼はデビュー前から自ら作り上げた人脈がエゲツない。


そして翌年の3月、ついに1枚目のEP「130mood:TRBL」をリリースした。

この曲のタイトルであるD (half moon) は名曲中の名曲。

また、韓国国内ではDok2やZICO、Crush、ペクイェリン、ヘイズ、DPRLIVEなどと音楽を出していった。

DEANと一緒に活動した人は全員有名になる、と言われていたのを何かのチャンネルで見たことがあるが、まさにその通りだと思う。

アーティスト達とのコラボ

当時は決して有名とは言えなかった女性ラッパーヘイズ(今ではラップよりも歌をメインにしているが、かつてはラッパーとして活動していた)は、DEANとコラボした時期から波に乗るかのように急成長を見せた。

2017年にメジャーデビューをしたDPRLIVEのデビュー曲「Know Me (Feat. DEAN)」はDPRクルーとDEANの共同制作であり、ミュージックビデオにはDEANも出演している。

フェスティバルにてDPRLIVEのステージにゲスト出演したDEAN


2017年に発表したシングル、Limboの収録曲「Come Over(feat.Yerin Baek)」はJYPエンターテイメント所属の2人組ボーカルデュオ15&のペクイェリンがフィーチャリングに呼ばれた。

今ではペクイェリンをミューズとする女の子が数多くいるほど注目されているソロアーティスト兼バンドボーカルだが、当時は今ほどの認知度ではなかった。

彼女もまた名曲がいくつもあるわけだが、この実力者2人が既に2017年にタッグを組んでいたというわけである。


DEANは才能を見つけるのも上手いし、自分の作る音楽に合う声を探す力がある。

国内デビュー後は国内アーティストとのコラボが盛んで注目されていたが、海外との交流が根強いだけあり彼はその後も海外アーティストと一緒に仕事を進めていく。

不思議な事に、彼が“好きだ”と公言したアーティストとはその後ほとんど夢が実現するかのようにコラボが決まっていく。

IUもそのうちの1人である。

以前ユヒヨルのスケッチブックという音楽番組と、中国のインタビュー動画で、DEANがThe internetのSyd、Phoney PPL、Daniel Caesarが好きだと喋った回がある。

The Internetの来韓公演のゲストとして出演したDEAN

DEANの Love(feat.Syd)という曲が、2人が初めて共に制作して、公開した曲である。

コロナがだんだん緩和していき、海外アーティストが韓国で来韓公演を開催できるようになった2022年、再びSydが韓国に来た。

この来韓公演でのゲストはまたしてもDEANかと思いきや、DEANと同じレーベルであり、長年の友人である歌手Tabberに決まった。

私は当時韓国に住んでいたので、この公演を1人で見に足を運んだが、Sydの登場前に、Tabberが見事なステージを披露した。

これは会場にいたファンしか知らない事実だが、DEANが公演後に会場に駆けつけていたのを私は目撃した…

その後、Syd御一行とDEAN達が食事をしているのをDEANがInstagramのストーリーにあげた。

Sydの来韓公演のオープニングステージで右脚を怪我してしまったTabberとSydの写真。

そしてこの2ヶ月後にTabberの”007(feat.Syd)”が公開される。

次はPhoney PPL。

彼はインタビュー内で、「Phoney PPLというブルックリン出身のバンドで、その中でも”Somehow.”という曲が好きだ」と話すと、数年後、Phoney PPLの来韓公演にゲストとして呼ばれた。

Phoney PPLの公演を応援しに、you.will.knovvやDEANの友人の多くが会場に駆けつけた。

そして最後にDaniel Caesarだ。
昨年出したアルバム”NEVER ENOUGH”が大注目され、韓国国内でもファンが多かったと見ている。

収録曲の中でも1番有名な”Always”をカバーした韓国人シンガーが多い印象だ。

しかし、Daniel Caesarがまだ新人時代からDEANは韓国で誰よりも先に彼にラブコールを送っていた。

一緒に作業する姿を時々インスタグラムにあげていた。

2019年、you.will.knovvはパリでコンサートを開く。
そのゲストにDaniel Caesarが呼ばれたのだ。

そして、コロナ時代を経て、Daniel Caesarが韓国で行われたフェスティバルの大トリを務めたのが2023年。

DEAN御一行は観客として彼の公演を見に来ていたという目撃情報がネットに上がった。

Daniel Caesarは昨年、韓国で単独コンサートを開催した。
その際に映像でゲストとしてBLACKPINKのジェニが現れたことは有名である。

そのくらい彼が韓国では大人気歌手になったという事だが、以前から彼の才能を見つけ、共に音楽活動をしていたのはまさしくDEANだったということだ。


彼の才能を認めて、アーティスト達が自然と集まって来たんだと思う。

それだけ彼の声や作る音楽には何か独特な個性があるし、国内で留まるには勿体無いに決まっている。

余談


余談だが、世界中の優れた才能を誇るアーティストにスポットライトを当てているソーシャルスタジオ「Colors」という登録者数が655万人越えのYouTubeチャンネルがあるのだが、そこにアジアで初めてDEANが出演した。

DEANの出演後、韓国人アーティストではCrush、DPR LIVE、Coldeがこのチャンネルに登場した。


アジアでの第一走者なだけあり、他の3人の再生回数と比較してもぶっち切りの数である。

そして面白いのが3人とも、DEANと共に音楽活動をしてきた仲間だ。

DEANのColorsのコメント欄には特に英語で、今でも多くのラブコールが綴られている。


彼が今までに活動してきたアーティストを時系列で綴っていくと、このnoteに終わりが見えそうにないので、一旦この辺りで終わりにし、Part2では彼のクルーでの活動についてスポットライトを当てていこうと思う。

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