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【小説】連立のアキレス プロローグ

【注意】この物語は事実を元に解釈を広げたフィクションです。

 「私」は大阪市西成区に住む1人の男だ。

日本の政治において、1999年から自民党と公明党という二つの党が連立関係を結んでいる。これにより、2009~2012年を除いて安定的な政権を実現しているが、ここにはさまざまな「犠牲」によって成り立っている。その筆頭は衆議院選挙における「公明党が議席を持つ選挙区に住む自民党支持者の犠牲」である。
 彼らは自民と公明が連立して以降、小選挙区に自民党の候補が出馬せず公明党とそれ以外の野党しか出馬しないため総選挙の度に「選択肢」が他の選挙区に比べて少ないのである。
それが連立政権の犠牲の一つだ。「私」が住む大阪市西成区はその犠牲に1999年から悩まされ続けてきた。

しかしこのままうずくまる「私」たちではなかった。
自民党大阪府連にいるある男を利用すれば、自公の連立関係に一矢報いる事ができることを知ったのだ。

その男の名は柳本顕。2021年の時点ではまだ元大阪市議会議員の一般党員である男だ…

これは大阪にある自公連立政権の「アキレス」をぶった斬るために動いた人々の物語…

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