見出し画像

[詩]「分岐点」

地下通路を進む


張り巡らされる

蜘蛛の糸のように


提示される選択肢


暗がりの中


宝物を見つけに行こう


衝動に駆られる


手放せないものを

抱き締めて


誰かの意見を

受け入れて


その上で進路を決めていく


他人の指図なんて

関係ない


現状維持では

満たされない


そんな気持ちで

別れを告げる


少しの寂しさを

胸に秘めて


自由を目指して


乗り込んだ地下鉄


別の出口


どこから出ていこうか


無数の可能性と

分岐点


宝物を探しに行こう


暗がりの中で


簡単には

手放せない気持ち


その思いを大切にして


僅かに見える

あの光を目指して


私は進む

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?