社会不適合者F 心が死に続ける日々よ3 壊すのは簡単である。

前回。https://note.com/happy_deer73/n/n83fe6a45c26e
今回の話を書くに当たり自分はその当時のことがフラッシュバックし、書くのを躊躇ってしまいました。
心の傷は中々治らないものですね。

本文

自分の彼女も一緒の会社で働いていた。
理由は簡単だ。給料だけは良く場所的にも家から近く、会社が新築になったのだが旧会社自は社長が威張り出すのは責任者連中だけだった為社員に実害はあまりなかったのだ。
しかも新会社になって辞めていった責任者達、自分の友達後輩K児、社長より長く努めているS岳と血の気が多い二人がいたから社員は守られていたのだ。
3人責任者がいた時は誰が先に辞めるかを冗談で言い合ったものだ。

だが自分は会社寮を与えられ、彼女と暮らし会社での辛辣な毎日を寮がある為辞めるのを我慢し、辞めていく二人を見送り最後まで残ってしまった。

その二人がいなくなり日々藻掻くFの姿を身近で見ていた彼女K久地も、Fの彼女と言う事で社長に目をつけられ、子供の頃からの持病喘息で休んだり早退したりした時には、たかが喘息で休むなんて体調管理が出来てないと説教を受け、病院から無理をしない様に言われている中無理やり次の日出勤して出勤したら前日の休みのことで説教を受けたりと色々と社長の的にかけられ、更にFに対する社長の毎日の対応を見て心を病み出し、2020年の7月心の病で一ヶ月休職となった。

その後通院し、精神の病と向き合いながら現在に至った。

そんな状況も手伝いFに対する暴言が許せなかったのだろう。普段は大人しい彼女が社長に掴みかかる勢いで口論していた。

「もう少し頑張ってる人にかける言葉があるんじゃないでしょうか!毎日毎日人の心を踏み躙ることばかり言って。人の粗探しばかりして。偉ければ自分が言うことが全部正しいんですね。」

「あんな恥晒しなメール送っといて会社的に注意するしかないだろ?K久地さんの発言はF君の恥の上塗りだよ。」

ドアを開け口論していることを聞いていた。
彼女に対するこの発言を聞いたあともうこの会社は十分だと悟った。

「もう良い!話すんな!病院に行くぞ。精神の限界だ。」

タイムカードを押させ、お互い病院に向かう。

Fのストレスは限界を超えていた。
社長に憎悪、殺意すら覚えていた。
初めての本気の感情にこれでは本当に人の道を外れてしまうと困惑していた。
口からは怒りによる叫びが止まらなくなっていた。
その時自分の根底からガラガラと壊れていく精神の現状を知ったのだった。



次回へ続く。
文法の間違い添削等ありましたらアドバイスいただければ助かります。

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