猫を飼っていた。

その猫は自由に外と中を行き来していたため、妊娠して帰ってきた。

その結果、大量に子供が産まれた。
僕は生まれたての頃から見ている。

親猫が死に、子猫も成長して死んだ。
この間、子猫に変化は無い。
強いて言うなら成長し、老ていっただけ。

やっていることは全く変わらない。

寝て、食べて、爪とぎをして、排泄して、また寝る。

それだけ。

このルーティーンは野良猫も家猫も変わらないが人の生活もそうだろう。
人生の3分の1は仕事をしている。もう3分の1は自由時間。最後の3分の1は睡眠だ。

幻想を信じているかいないかの違いで、本質は同じ。
仕事だって自分のためにやっている。餌が欲しいからと、飼い主に甘えているのと変わらない。

人生にも特に意味はない。火宅無常であるだけ。
この本質は偉い人や偉くない人の誰でもそうだし、地球上のどこでもそう。

ちょっと頭がいいから、意味の無いものをあーだこーだ考えているだけ。