テスト期間

この世に残っているジョジョが少ない。悲しいことであり、嬉しいことです。



ジョジョの奇妙な冒険第8部ジョジョリオンを読みました。



ジョジョは各部に完全に分かれています。地続きになっていることもあまり感じられません。だから、各部ごとに評価されるし、各部と比較されて評価されます。人気作ですから、やっぱり前の部を読んでいる時に次の部の評価が耳に入ってきます。事前の噂だと8部は微妙だと聞いていました。





そんなことはなかったです。めっちゃ面白かったです。たっぷり言います。そんなことはなかったです。めっちゃ面白かったです。



というよりも私との相性が良かったのでしょうか。そんな気はします。私は結構、縦軸のストーリーがしっかりしていて、基本的にそれに準ずる動きをしながら物語が進んでいく話が好きな節があります。徹頭徹尾の綺麗さが好きなのでしょう。ジョジョリオンは主人公の設定やネタバラシをしていくストーリー展開がしっかり練られていた気がしています。私のイメージだと今までのジョジョは、主人公の目的はあるけれど、基本的に出てきた敵をブッ飛ばし続けて、最終的にラスボスに行き着くみたいな感じでした。浅い考えですけど。あと7部はちょっと違うかもしれないです。ジョジョリオンは主人公の背景が積み上げられていく感じ、毎話毎話で新しい事実が判明していく感じが新しいなと思いました。今までのジョジョではなかったように思います。欠けちゃいけないところをあまり作っていないというか、シンプルなバトルの連続で積み上げていく感じではなかったというか。その新鮮さが面白く感じました。




ジョジョは前のジョジョとは違う変化と進化を見せ続けてくれる作品だと思います。外しとかではないです。必ずその部、特有の何かがあります。ジョジョリオンは今までのジョジョと違う!と私が強く感じ、かつそれがハマったから面白いと思ったのだろうと考えています。



確かにちょっと、それどういうことやみたいなことはありましたが、私は細かいことには目を向けないタイプなので気にせず読めました。ただ、スタンドバトルはより複雑化していたかもわかりません。


まず、インファイトのスタンドがあんまりいません。遠距離だとか、操縦だとか、そういうのが印象深いです。初期の頃なんてスタープラチナとか言ってたのに。コイツ殴り合いが死ぬほど強いっていうだけやったぞ。


能力もののバトル漫画が増えた現在では他と被らないことも必要になってきている気がします。だから、能力だって複雑化して細分化して差別化をを図ろうとする。頭を悩ませている漫画家もたくさんいたりするのでしょうか。難しくなってもしょうがないです。ジョジョに関しては過去のジョジョとの差別化も必要です。そういう感じのバトルがハマらなかった人もいるのでしょう。でも、スタンドバトルの面白さは十分あったと思います。いつも通りのかっこよさと驚きの解決策と展開とパッと見ではよくわからない構図が楽しめました。


あと要因の一つとして一個前の7部が完璧すぎたというのもあるかもしれません。それに関しては何も言えないです。7部面白かったから。





ヒロインいいキャラしてた。ヒロインが珍しくめっちゃヒロインしていました。それも面白かったです。こういうこともできるのかってなりました。なんか嬉しかったです。ジョジョでこんなコンビが見れて。相棒キャラとしても良かったと思います。可愛かったですし、カッコよかったです。なんかちょっとドキッとして、テンションが上がっている自分がいました。あとラスボスのキャラデザ好きです。





ジョジョは歴史の長い作品で、その時々で変わっていきました。主人公が中肉中背の中性的なイケメンになっていったし、変人も増えたし、絵柄もちょっとずつ変わっていきました。ジョジョリオンは現代の漫画という感じがしました。あくまで感覚です。新しいジョジョを知れるのは嬉しいです。でも、キャラクターの本質は変わっていない気がします。まあ、荒木先生が描いているので当然と言えば当然ですが。信念というか、哲学というか、核というか、そういうものを持っているキャラクターが多いと思います。これはジョジョの魅力の一つです。「強い」キャラクターが多いです。



毎日が夏休み。いい表現だと思います。これだけで多くの情報を持っています。楽しさだったりワクワク感だったり、いろんなことを伝えられる。たっぷり。いい表現だと思います。よく見つけてこれるなと羨ましく思います。なんかこの四文字を面白く感じます。ただの「たっぷり」という言葉に新しい見方を見つけたような気にさせられました。






残すところ現在進行形の9部のみとなってしまいました。まさかジョジョをリアルタイムで追う日が来るとは。悲しいような嬉しいようなそんな気がします。


8部はとっても面白かったです。ここからは割と適当な意見を書きます。これは「呪い」を解く物語であると語っていました。意外と定助本人のことより東方家の呪いの方がメインの話なんだって思いました。私個人的には主人公をがっつりメインに据えて欲しいなと思いましたが、よくよく考えたら定助の肉体や境遇もそれこそ呪いだなと。呪いというのもは色々な解釈ができると思います。定助に課せられた運命はある種呪いと言えると思います。そんな中で自身の肉体や境遇を受け入れ、進むべき道に進み出したのはカッコいいと思います。みんながロカカカで運命を変えようとした中、彼は「心の力」で自分の運命を受け入れ、前に進んだと考えられるのではないでしょうか。そう考えるとめちゃくちゃ「ジョジョ」な気がしてきます。


9部の人間讃歌も楽しみです。









ロカカカの上位互換みたいな能力を自前で持っているゴールドエクスペリエンス優秀すぎる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?