気になっていたクロスロードに行ってきました！
木内くんと梨里香ちゃんを観たいぞ！！
ということで今回のキャストはこちら↓

1幕70分、2幕100分という2幕がボリューミーな作品でした。
それでは早速感想を書いて行きます✨

物語

第一印象は「扱っている要素は面白い」でした。

パガニーニの音楽はほんの少し知っていたものの、その人生については全く知らなかったため新鮮だったというのもあるかもしれません。

観劇後に作品の要素のどのくらいが本当であったのかをざっと調べてみました。(Wikipediaだったので信憑性が低いかもしれません)

・悪魔に魂を売り渡した代償に演奏技術を手に入れた(と噂されていた)
・病弱だった
・賭博で大負けしてヴァイオリンを取り上げられた
・演奏中の動きが酔っぱらいのようだった
・教会も悪魔の噂を信じた

などなど、割と忠実に取り入れられていた模様。

「悪魔に魂を売り渡した代償に演奏技術を手に入れた」については、噂が立っていた程度かと思いきや、当時の人たちは本気で信じていたようです‥

さて、冒頭で「要素は」と書いた理由はもう少し上手く繋げてほしいなぁという印象を抱いたから。
観劇後に友人と散歩しながらあれこれ語っていたんですけど、2人とも揃って分かりにくい点がいくつかあったと感じていました。

主に語り合った内容としては
①全ての曲はアムドゥスキアスのために弾く、の定義は？
②ラストシーンの解釈は？
③パガニーニの人格のブレ

①については設定がガバガバなようで、今のもアムちゃん宛で良いんか？？と思うことが何度か😂
アーシャにヴァイオリン教えてる時とかグレーゾーンでは？笑
基準がなんなのかわからないから、それを考えながら観てしまいました笑

②については「大切な人を危険に晒すことなく(契約違反をすることなく)、母のために1曲演奏し終えることができた」ことが勝利であったのかなと。
私の中で「100万曲を弾き終える=死ぬ=負け」のような考えだったため、死んでしまったらどうにもこうにも勝利することはできないと考えてしまっていましたが、その考えではこの物語を納得して終わらせることはできません。

契約を完了することは前提で、いかにアムドゥスキアスを欺けるか、がポイントになっているのだと色々語るうちに気がつくことができました。

ちなみに、100万曲って本当に弾き終わるものなのか？と気になりすぎて観劇後に計算してしまった2人であった

③については、演者の解釈の問題ではなく、脚本がキャラクターの人格をぶれさせている印象を受けました。
場面ごとにキャラが違いすぎてちょっと困惑する部分もあったので、演者さんが演じやすいように一貫性のあるキャラクター像にブラッシュアップされたら嬉しいです。

演出という枠を作るか悩んで作らないことにしたのでここに書くのですが、ヴァイオリンを弾く=ダンスで表現するのが個人的にはあまり好きではなかった😂

これはもう舞台で楽器系の作品をやる時に起こるお悩みポイントではあるんですけど、こちらは超絶技巧のヴァイオリンを聴ける‥！ってワクワクしてるのにダンスをされちゃうとなんか違うんですよね‥録音を流すのでも良いので弾き真似で対応してほしい感あります。

もちろん、ダンスは素敵だし、弾き方が酔っ払いのように大胆だったと言われているし、説得力がないわけはないのですが、ヴァイオリンの話ならヴァイオリンのすごい演奏を流していただきたいです！笑笑

キャスト

木内パガニーニ
念願の木内くん！
21のレミで拝見してから大好きな俳優さんであるにも関わらず、なかなか作品で拝見する機会がなく‥
ガイズ(ほぼ歌わない)、シスアク(まさかの中止で未見)、スパミュ(こちらもほぼ歌わない)を経てがっつり歌う木内くんを見ることができました！！
やっぱり声が好きなんですよ〜！！！
上の音域がっつり出してくれるので安心感あるし、喋る時の声も良かった‥！！

友人が床に行った木内くんを観てキャッキャしてました笑
ようこそ床友系俳優へという感じなので、これからそういう作品でたくさんみれたら嬉しいです！
まずは！レミに！出てください🇫🇷

あっきーアムちゃん
みんながアムちゃんアムちゃん呼んでいるので私もアムちゃん呼び！

初っ端の楽曲から、あっきー以外歌えなさそうな音域で笑ってしまいました笑
やっぱり歌がめちゃくちゃ上手いし歌がめちゃくちゃ上手い(何度でも言う)

なかなかあっきーのダークな役って観られないので、今回は貴重な姿を見させていただきました🎻人外系の役がこの上なく似合っており、それはもう流石でございました。

JBを筆頭に、いろいろなあっきー演目を観られておりとても幸せです☺︎

梨里香アーシャ
木内くんと同様に21のレミで拝見し大好きになり、その後のリトプリでトドメを刺された梨里香ちゃん🫶
元気いっぱいで大胆で恐れを知らないアーシャ、最高に可愛かったし元気をもらいました！！！

梨里香ちゃんのキャッキャ言ってる時の声が可愛くて大好きなのでたくさんキャッキャ言ってて幸せの極みでした。

特に好きだったのは、木内パガニーニを本気でぶん回すシーン。
そんなぶん回さなくてもってくらいぶん回すので、それはもう観ていて気持ちよかったです😂

しっかり投げ飛ばされる木内くんと、そんなことは気にせず、振り返らずに元気よく帰っていく梨里香ちゃんにニコニコが止まりませんでした〜！！好き！！！

山寺アルマンド
こんなずるいキャラクターだと思わないじゃないですか！！最後の最後にうるうるさせられてしまいましたよ‥
ちょいちょいネタ挟んできて面白い執事や‥って油断してたらやられてしまいましたよ。

お気に入りは休憩入る前に「〇〇が終わったら20分くらい休憩させてください」的なことを言って予告してくれたこと😂

ああこの流れが終わったら休憩なんだなってわかって良かったです笑

好きだったところ

〇アンコールが恐怖の対象であること
音楽をやっているものにとって、アンコールの存在は避けられないものであり、アンコールさせてもらえるというのは幸せなことでもあるのですが、それが「自分の命を削る存在である」というのがなかなか好きでした。

歌詞の中で「アンコーラ　終わらない拍手」とありますが、喜ばしいことである「終わらない拍手」がパガニーニを追い詰めていっているようでゾワっとします(好きです)

〇笑いどころも多いところ
題材的に結構シリアスなのか‥？と思っていましたが、アルマンドをはじめ皆さん結構遊んでいてちょいちょい笑わせていただきました！笑

アドリブらしき箇所で笑い堪えきれなくて、普通に笑っちゃってる木内パガニーニ最高です👍
どこまでが脚本通りで、どこまでがアドリブなのか微妙にわからない感じも上手いなと感じました。

まとめ

私自身、人生ずっと音楽に触れてきていたということもあり「音楽を奏でること=命を削っている」構図のこの作品に完全に入り込んで観劇していました。

決してハッピーエンド、というわけでは無いけれど観劇後には久しぶりに音楽をやりたい‥！！
と思ってしまうくらいには、音楽に誘われました😂

また、木内くんという素晴らしい人材がクリエで主演していることへの喜びも満載だったので、ぜひこれからも作品問わず様々な役者さんを起用していって欲しいです。

素敵な時間をありがとうございました✨