見出し画像

2022年3月の観劇記録

去年はいろいろあったから2月以降の記録が止まったと思っていたけど、単に年度始めは余裕がなくなって疲れ果てていただけだったと気付きました。

今更ながら3月の記録!正直もう記憶が薄い。。。

3月の観劇リスト

@現地
・Musical『天使について』〜堕落天使編〜 @ 自由劇場
・ミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』 @ 梅田芸術劇場 メインホール
・音楽劇『夜来香ラプソディ』 @ Bunkamura シアターコクーン
・舞台『アクダマドライブ』 @ 品川プリンスホテル ステラボール・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
・『陰陽師 生成り姫』 @ 京都 南座
・雪組『夢介千両みやげ/Sensational!』 @ 宝塚大劇場
・花組『TOP HAT』@梅田芸術劇場 メインホール

@配信
・ニコ生「にゃんと陣の生放送やっちゃいます!」第9回


▮ Musical『天使について』〜堕落天使編〜

「僕のミッションは、神に選ばれた芸術家を探し出し、助けること」

神の栄光をたたえるべく特別な才能を与えられた芸術家たちがスランプに陥らないよう管理する任務をつとめる新米天使のルカ。
ある日、レオナルド・ダ・ヴィンチの絶望に満ちた祈りの声を聞きつけたルカは、事ある毎に邪魔してくる堕天使のヴァレンティノを避けて密かに地上へ降りてくる。
ルカは今度こそ任務を成功させると意気込むが、そそっかしい性格のせいでダ・ヴィンチ本人ではなく、弟子ジャコモの前に姿を現してしまう。
天使界の掟では、天使はただ一人の人間にしか姿を現すことができないのだ。
これでルカはダ・ヴィンチと会うことができなくなってしまった・・・。
一方、ルカを追いかけて地上へ降りてきたヴァレンティノは、ルカがミスを犯したおかげで容易くダ・ヴィンチに出会うのだが……。
果たして彼らはそれぞれが抱いた目標と願いを叶えられるだろうか。

http://musical-tenshi.jp/

鈴木勝吾×鍵本輝回を観ました。
いくつになっても中学生のときから見ている推し(鍵本氏)を心配してしまうのですが、2人ミュージカルだからほぼ出ずっぱりだし曲数もめちゃくちゃ多い(というかほぼ歌ってる)から大変そうではあったけれど、割とポップな曲調が多いから普段歌っているものとも近くて良かったなと思った。そしてこのミュージカルきっかけでめちゃくちゃ声が出るようになっている弊推し。良い経験値を得たんだな。うれしい。

舞台自体はそんなに好みではなくて(1回しか観れなかったから理解が足りないだけかもしれないけど)上述の通りにひたすら歌っていてくれるので、推しが出る分には嬉しい舞台でした。
勝吾くんと輝は俳優と歌手というベースの違いがあるので、曲にのせる感情表現の仕方が真逆でおもしろかったです。ものすごくざっくり言うと、勝吾くんは台詞が先にあってそこにメロディを加えるし、輝は曲が先でその上に台詞をのせるぐらい真逆に感じました。2人きりだからこそ違いが鮮明になって良かった。
輝が演じたルカは無邪気でかわいらしいけどちょっと抜けてる。セリフを噛んでも「噛んじゃった!」って言えるし、間違えても「もう1回言うね!」で済むキャラクターなの、かなりお得だなと思った。笑
ビジュアルは間違いなく良いし、似合っているキャラクターができると舞台でもちゃんと映えていて良かったです。


▮ ミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』

1689年、イングランド、冬。

“子供買い”の異名を持つコンプラチコの手により、見世物として口を裂かれ、醜悪な笑みを貼り付けられた少年グウィンプレンは、一行の船から放り出され、一人あてもなく雪の中を彷徨う。その最中、凍え死んだ女性が抱える赤ん坊、後のデアを見つけ、道すがら偶然辿り着いた興行師ウルシュスの元へ身を寄せた二人は、彼と生活を共にすることになる

時はたち青年に成長したグウィンプレンは、その奇怪な見た目で“笑う男”として話題を呼び、一躍有名人になっていた。盲目であるデアと共に生い立ちを演じる興行で人気を博す二人は、いつしか互いを愛し合う関係となる。

そこへ彼らの興行に興味を持ったジョシアナ公爵とその婚約者デヴィット・ディリー・ムーア卿が来訪する。醜くも魅惑的なグウィンプレンの姿に心を惹かれたジョシアナは、彼を自身の元へ呼びつけ誘惑する。突然の愛の言葉に動揺するグウィンプレンがウルシュスらの元に戻ると、突然牢獄に連行され、そこで王宮の使用人フェドロより衝撃の事実が明かされる―。

本当に醜いのは、刻まれた貧者の笑顔か、それとも富める者の嘲笑か。運命に翻弄される“笑う男”が辿り着く先に待っているものとは―。

https://www.tohostage.com/warauotoko/

浦井さんの永遠の少年性よ。。。
デアは熊谷さんの回でした。初めましてだったけれど、お歌上手だし可愛いし、デアすごく良かったです!かわいい~!!!

悪者の立ち位置と言ってしまえばそうなんだけど、ジョシアナ公爵が好きでした。最初は怪物だとか、自分を壊してくれる存在を求めてだったり、自分とどこか似通った面を感じてグウィンプレンを自分のものにしたかったんだろうジョシアナ公爵が、最後は本当に彼のことを愛したんだろうなと感じられたのがぐっときました。
あと曲が良かった~!
メインの曲はもちろん、グウィンプレンとデアが歌う優しい愛に満ちた曲(白い雪 赤く染まる君のやつ)とか、耳に残る曲が多くて好きでした。デアを励ますためにみんなで歌う曲、私も落ち込んだときに歌ってほしい。


▮ 音楽劇『夜来香ラプソディ』

第二次世界大戦末期、嵐の中の台風の目のように、ぽっかりと晴天が覗き文化が育まれていた魔都、上海。そこでは、日本軍の支配下にも関わらず、租界という名の治外法権が存在し、さらには日本軍に対抗しようとしている、中国国内の政治勢力の思惑も蠢いていた。この物語は、終戦間際にもかかわらず、人種やイデオロギーの壁を乗り越え、コンサートを開催しようとした人々たちの物語です。

https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/22_rhapsody.html

戦時下、厳しい状況の中でも音楽の力を信じた3人の友情をテーマにした群像劇。
幕開けから客席は一気に上海グランドシアターの客席へと変わる。開幕するのはコンサート『夜来香幻想曲』。「こんな時代に勇気を出してきていただいてありがとうございます」という挨拶の言葉にも、戦時下の上海とコロナ禍の現代がリンクして繋がるし、単純に、タイムスリップしたような感覚にワクワクしました。
コンサート開催に至るまでのストーリーを振り返りながら、同時進行でコンサートも進んでいくので、ストーリーの合間にキャストのみなさんがコンサートとして歌うシーンが挟まるのが切り替えになって良い。最後まで集中力が切れずに見やすかった。
戦時下のお話なのでもちろんシビアな場面もあるんだけれど、上海の「租界」としての明るさに加え、日本の敗戦を迎えても「おめでとう」「これで君と僕は堂々と付き合える」と、悲観ではなく明るい日々の訪れかのような希望を感じられる最後だったので、気持ちも明るく観終われるのが良かったです。

晴香ちゃんは李香蘭。お名前は聞いたことがあったけれど、今回の舞台をきっかけに調べてみると、すごい人生を歩まれた方なんですね…。
日本と中国の間に挟まれて、時代に翻弄された人。たくさん悩んで、たくさん悲しい思いもしたんだろうけれど、その中で見つけた自分の信念のようなものがしっかりと感じられる芯の強さが本当に素敵でした。晴香ちゃんは凛とした女性が似合う。「嬉しい時も悲しい時も歌が傍にあった」という台詞が、なんだか晴香ちゃん自身の姿にも重なってぐっときちゃったな。。。
李香蘭さんの曲を歌う場面も何度もあったけれど、いつものミュージカル歌唱というよりも、昭和歌謡とかで聞くような歌い方をしていたのが新鮮で素敵でした。
リュバが最後に「よしこちゃん」と呼んでくれたときのくしゃっとなった泣きそうな顔、愛しかったなぁ。
うーーーん、晴香ちゃんのことがあまりにも好き(結論)


▮ 舞台『アクダマドライブ』

全・員・悪・玉

犯罪者アクダマたちのクライムアクション開幕!

遙か昔、カントウとカンサイの間で戦争が起き、世界は分裂した。
カンサイはカントウの属国となり、独自の発展を遂げていった。
しかし、政治と警察力は衰退し、犯罪が横行。 その犯罪者を アクダマ と呼ぶ ―。

本作品の舞台となるのは、高度に発達しながらも歪んだ社会。
その中で、アクダマたちはいかにして自分らしくあろうとするのか。
一堂に会したアクダマたちの美学がぶつかり合う。

https://akudamadrive-stage.com/

アクダマ達が高額な報酬の依頼を受け、カントウへの「供物」を奪還、供物であった幼い兄妹の願いを叶えるためにアクダマを取り締まる処刑課との戦いに挑んでいく。
ストーリーの進行速度が爆速なので、アニメを見ていなかったら「よぉわからんけどかっこいい!!!」となっていた気がするけど、アニメを見ていたのでちゃんとわかった上でかっこよかったです。キャスティングがみんな合っていてすごかった~。

殺人鬼役の本田礼生くん、拝見するたびに「なんでもできる人だなぁ」と感動していますが、殺人鬼の最期のシーンが本っっっ当にヤバかった…!狂気とエネルギーと身体能力がものすごい迫力でぶつかってきて呆気にとられました。むしろ怖すぎてちょっと泣いちゃったもんね…。そのシーンが終わったあと、脳内が「ほんだれおヤバ」で支配されて放心した。。。

陣くんの運び屋さんもかっこよかったーーー!
バイクでのアクションがどうしても制限されてしまう分、アニメであったような派手なシーンはほとんどないんだけど、その分立ち姿や佇まいのかっこよさとか、短い言葉の中の重みが感じられて良かったです。最後の弟子への「上出来だ」がめちゃくちゃ好き。
陣くんだけじゃなくて運び屋さんも根が優しい方なんだろうけれど、妹役の女の子がバイクから降りるときに、揺れないようにバイクに手を添えていたり、足がつくまで見ていてあげる姿にとってもキュンとしました。


▮ 『陰陽師 生成り姫』

時は平安時代。満月が美しい夜、安倍晴明と源博雅は酒を酌み交わし、いつかの姫の話をしていた。

ーーそれは12年前の堀川橋のたもと。夜、博雅が笛を奏でると、いつも決まって対岸に牛車が現れた。ある日、対岸の牛車の中から博雅の笛の音に相和して、琵琶が奏でられた。夢の中にいるような心地良さを感じた博雅だったが、その琵琶を奏でていた美しい姫は、今宵が最後と言い残し、名前も告げずに去って行ってしまうのだった。

ーーそんな話をした3ヶ月後、晴明と博雅のもとに盲目の法師が壊れた琵琶を持って訪ねてくる。なんと、それこそがあの時の姫が弾いていた"飛天"であった。
姫になにかあったのではと心配した博雅は、晴明の提案で、あの堀川橋のたもとで再び笛を奏で始める。すると、月明かりの中に美しい姫が現れた。姫は博雅に"徳子"と名乗り、「どうかお助けくださいまし」と伝えて消えてしまう。
晴明とかねてより術比べをしてきた蘆屋道満に焚きつけられ、なんと、徳子姫は鬼と成りかけていたのだった。
晴明と博雅は助けようとするのだがーー。

https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/2202_enbujyo/

晴明の親友である博雅が、12年前に堀川を挟んで笛と琵琶を奏でた姫にいまだ恋焦がれるところから物語が始まる。
その姫である徳子は、夫が若い娘・綾子と浮気をしたばかりか、両親の形見の大切な琵琶を綾子に壊され、捨てられてしまったことにショックを受け、川に身を投げて自害しようとするもままならず、想いを晴らすために2人を呪うようになる。
晴明と博雅は、鬼になった徳子を救えるのか。

幕が上がった途端に広がる木々の世界。
視界から時代劇というよりファンタジーの世界みたいで美しい。
まーーーそれにしても我らが三宅健氏の美しいことよ???!!!知ってる???奇跡のおじさんって言われてるんですけど???天からのギフトに加えてストイックな彼の努力の賜物によって我々は彼の美を今でも享受させていただけることに感謝しかないですね!!!!!
真面目な話をすると、健くんの年齢不詳な美しい見た目と、あえて年を重ねたようなしゃがれた深みのある発声、そのアンバランスさが晴明の妖しさを引き出していて非常に納得させられました。「晴明だ!!!」っつって。会ったことはないんですけど、安倍晴明。
その妖しくて飄々とした晴明が、徳子とともに鬼になってしまった博雅に対して「お前がいないと寂しい」と必死に訴えかけるのがめちゃくちゃ良かった。
人間離れした術や能力を持つ晴明にとって、博雅が、自分を人間たらしめてくれる存在なんだなと感じられました。

徳子役の音月桂さん、姫のときの儚くも美しい姿、鬼になったときの激しく呪いに満ちた姿、変化が凄まじくて怖ささえ感じました。素晴らしかったです。


▮ 雪組『夢介千両みやげ/Sensational!』

小田原・庄屋の息子・夢介は、父親から“通人”となるため千両を使っての道楽修行を言い渡され江戸へ向かう。道中、“オランダお銀”と呼ばれる女スリに懐を狙われる夢介だったが、夢介の朴訥で底抜けな優しさに触れたお銀は一目惚れ、押しかけ女房となり二人は江戸で奇妙な同棲生活を始める。夢介に相応しい善い女房になろうと努力するも元来気性の激しさを抑えきれないお銀。遊び人飛脚屋の若旦那・伊勢屋総太郎ら個性豊かな江戸の人々が巻き起こす騒動を、夢介は“金と優しさ”で解決して行く。
善意の塊のような夢介との出会いが人々にもたらすものとは、そして夢介の道楽修行の結末は?

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2022/yumesukesenryoumiyage/index.html

東京公演もスタートをきれました!おめでとうございます!
無事に花のお江戸での道楽修業が終えられますように。

軽い気持ちで見れる明るい時代劇。
最初は「これ宝塚で見んでも松竹座で見たらいいやつ」と思ってましたが、観るたびに好きになって何度だって見れるやつでした。楽しい。
朝美さんの総太郎さん、ほんとにクズで馬鹿息子なのに見るたびに可愛らしく感じさせられるのがすごいな~!と思いながら見ています。「なんせこの顔この器量 もててもててしょうがない」って歌って許される人、朝美さん以外にいる??????????
太夫の楽屋でのシーン、柱に頭をぶつけた後のアドリブが毎回違うのに、「大切な顔がぁ…泣」とか「邪魔って言われたぁ…泣」とか、絶妙にチャーミングでお上手。

『Sensational!』は前回のFFから引き続き、とにかく全員で踊って踊って踊りまくる気合いを感じて好きです。
特にプラズマとオーロラの場面が好き!普段見ているのがLeadだからか手数が多い振付が好きだなと思うことが多いんですが、和希さんのダンスはあの細かい振付でもガシガシというより、むしろちょっと抜け感さえ感じられるのがすごくかっこいい。全部ちゃんとはまってるんだけど、余裕があるのがすごいな~!
最後、みんながしゃがんでいる中で彩風さんと前後の位置で短いけど爆踊りするとこがめちゃくちゃ好きです。あの短い時間で「うううううううますぎるうううううううう…!!!!!!!!」ってなります。


▮ 花組『TOP HAT』

ブロードウェイで活躍するスターダンサーのジェリーは、公演の為訪れたロンドンのホテルでモデルのデイルと出会い一目惚れしてしまう。デイルの心を射止めようと必死になるジェリーに、彼女も好意を抱き始める。しかし、ふとした行き違いからデイルはジェリーのことを友人の夫であると勘違い。誤解が誤解を生み、二人の恋は周囲を巻きこんだ大騒動へと発展していき…。

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2022/tophat/index.html

坂本昌行×多部未華子バージョンを観て以来のTOP HATでした。
話自体はすれ違いコント(コント言うな)なんですけど、曲の良さとダンスの品の良さと衣装の可愛さで満たされて、「海外ミュージカル観てる~~~!」という気分になれて好きです。

柚香さんと星風さんの組み合わせは少女漫画味が強くてロマンチックな雰囲気もむず痒くなくピタっとはまるからすごい。
星風さんのデイル、強くてかっこよくてかわいくて、すっごく素敵でした!あんなに可愛いのに、視線を伏せると一気に翳が出て艶っぽくなるのも好き…。べディーニ、デイルに可愛いお洋服をたっくさん着せてくれてありがとおおおお!!!五体投地で感謝!!!

そしてホレスとマッジの二人の巧みさ!
『Outside Of That I Love You』が大人のかわいらしさがあってめちゃくちゃ好き。「それ以外はI love you!」って言えるって強い!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?