コロナ禍と現場厨と三次元と二次元と

舞台などの一部イベントにおいては客席の50%制限も緩和されますが、まだまだコロナ禍前の日常にはほど遠いこの頃。何かのオタクとして生きる皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

私は現場厨です。いや、もうこの状況では「でした」と言った方が良いのかもしれません。
ひどいときは月に東京と大阪を4~5往復していました。住んだ方が安い。
劇場、コンサート会場、スポーツの試合、どれも、生で見るからこそ直に伝わってくる振動や音の響き、エネルギー、鳥肌が立つほどにそれらが自分の中に入り込んでくる感覚が好きでした。趣味が広く浅いので尚更思いますが、コンテンツそのものというより「体感」できることが好きなのだと思います。

とは言っても世の中がこのような状況になり、私が参加予定だった現場も軒並み中止になりました。動きが停滞した期間を挟み、その後はオンラインでの配信がとても増えましたね。舞台やライブの配信を決めてくださった主催者および関係者の皆さま、会えない期間も少しでもファンと交流を持とうと個人で配信をしてくれている俳優さん・アーティストなどの方々には、感謝の気持ちが絶えません。
いくつか配信も拝見しましたが、家に居ても気軽に視聴できる環境から「現地に行くほどでは(お金も時間もかけられ)無いけどなんとなく見てみたい」コンテンツにも触れることができ、新鮮な楽しさを味わうこともできました。

しかし私は現場厨。「体感」を何より重要視してきたオタクです。
配信でも楽しいことは楽しいのですが、まず家だと集中力が格段に落ちました。徐々に現場が再開してきてから気づきましたが、一度現場で見たものの方が、その後の配信で見ても細部まで集中して見ることができましたが、それは自分の中に「体感」の記憶があるからなのかな、と思います。あとは、配信の媒体により視聴にかかるストレスの強度が違ったり、見逃したものへの執着がそこまで生まれず、見ないまま終わってしまったり。
「生で観ることには変えられない」と多くの方が言ってらっしゃいますが、私もやはり、現場>>>>>配信、のタイプでした。ここで「>」の関係が生まれてしまうのは、現場の楽しさ、大好きな人たちに直接会える嬉しさを、知ってしまっているからだと思います。元から所謂「茶の間」だったら、逆に家で見れるものが増えて嬉しいのかもしれません。
あと、根本的に、ステージの上にいる推したちにしか基本的には興味が無いのが大きかったです(私生活とかおうちとかそんなに。。。)

どうしても三次元のオタクにとっては、応援の仕方を変容させなければならないこの状況。
そんなときにふとスマホを見て気づきました。
二次元の推しは、画面を開けば、何も変わることなくそこに居てくれるのだと。(私は三次元にも二次元にも2.5次元にも扉が開きっぱなしのオタクです。)(厄介)
この状況の中で「変わらない」で居てくれることがどれだけ貴いものかを感じ、一気にモチベーションのベクトルが二次元に向きました。課金が止まらない。
どんどんと心が疲弊していく時期、変わらずそこにいてくれた推しの姿に助けられました。

みなさんはいかがですか。変わらず三次元の推し、追いかけられていますか。
私もまた現場が再開してきたら、徐々に熱も落ち着き、いそいそと現場に足を運び続ける「現場厨」へと戻る気はしています。
おたくの在り様も、変化に合わせて柔軟に。

自分の心が元気になるために、オタクをやっていきたいですね。

みなさまもどうか健やかなオタクライフを。


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