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初めて壁を越えた時の感覚

小学生の頃、とにかく運動が苦手だった。
その頃は食が細くて腕の筋肉もなく、
鉄棒・うんてい・登り棒が見事に出来ない。
ボールは全く遠くに投げられない。
高所恐怖症で平均台も怖かった。

馬跳びはできるけど、跳び箱になった途端に跳べなくなる。

出来ない人たち列の常習犯で、恐怖が先に立って、もはや跳ぶ気持ちなんて無かった。

小学校低学年は、体育も担任だったはずだけれど教えて貰った記憶がない。

担任の先生が産休になり、代理で来た2人の先生。
普通の授業は、40代位の優しい女の先生。
体育の先生は、もうおばあちゃん手前の先生。

40代の先生の授業は、優しい時間が流れていて大好きだった。

体育担当のおばあちゃん先生も、優しかった。

跳び箱が跳べない列の子供に
「ほんのちょっとのコツだから。1回跳べたら、後はずーっと跳べるから、頑張ろうね」
と、付きっきりの時間を作ってくれた。


そのおかげで全員が跳べるようになった!

あの初めて跳べた時の感覚は、今も覚えている。
嬉しさが溢れて、喜びが溢れて、勇気と自信が湧き起こった。


不思議なもので、跳び箱が跳べた事がきっかけで運動の苦手意識が消えていった。
相変わらずボールは遠くに投げられなかったけれど。

あの時、先生に教えて貰えて良かった。
私の中で何かが大きく変わりました。
感謝しかありません。


ありがとうございました♡


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忘れられない先生

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