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【初めての自動車産業】#1 エンジンのひみつ

初心者に楽しく自動車産業を知ってもらおう!というコラムです。
縁あって自動車産業を勉強する必要があり、せっかくなら楽しく学ぼうという気持ちで始めました。自動車関連の知識は本当に全くの0から始め、最近はようやく入門レベルから初級レベルにきた(といいたい)私です。

最初の1回目は、エンジンの秘密に迫ります!

エンジンのひみつ「加工する場所、食べる場所」

「腹が減っては戦はできぬ」とはよく言ったもので、何か動き出すときには、やっぱり食べ物が必要だ。
たとえば大事な商談や会議を控えたとき、私は、焼肉、カツ丼、生姜焼き、豚の角煮などなどなど、たくさん食べる。

自動車にとっても動くためには原動力が必要で、たとえばガソリンが燃料となる。*
だけど、車にとってガソリンは生肉と同じ。だから調理を通じて、エネルギーに変えるための準備を行う。

下準備をしよう。
まずはガソリンを霧状にし、燃焼室という三角形の部屋に向かって、霧吹きみたいに噴射する。ボウルに向かって、塊肉をひき肉にしていくみたいに。
そして、霧状のガソリンを酸素と混ぜる。ボウル内でミンチに卵や玉ねぎを加えるように。
このとき、霧状のガソリンと気体の酸素が混ざったものを「混合気」と呼ぶ。ミンチと卵は「ネタ」かしら。

さあ、いよいよ料理を始めるぞ。
下準備した「混合気」を燃焼室の中でぎゅっと圧縮。
ぎりぎりまで縮めたところで、いいタイミングで火花を飛ばす。
すると混合気に火がついて爆発し、このパワーがシリンダー内に燃え広がる。

この燃え広がりの力こそ、シリンダーとその下に取り付けた棒を動かす原動力。繋がっているたくさんの棒が、エンジン内の爆発で生まれた動きを伝えていき、最後にはタイヤを回転させる力になる。

この一連の動きが1分間に何千回と繰り返される場所こそ、エンジンなのである。

*BEVやHVなど自動車駆動の仕組みは複数ありますが、ここではガソリンエンジン車を想定しています

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