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警察官のけん銃使用と安全管理

元警察官で、数回の転職を得て、現在はバス運転手をしている傍ら、講演講師として活動をしている者が、思ったことを書くつぶやきです。
私個人の見解であることをご理解の上、読んでいただけると幸いです。

4月19日付のYahoo!ニュースより
“突進”の車に警察官が発砲…逃走した運転手の男(21)逮捕 東京・渋谷区(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース

警察官がけん銃を使用したとして、報道では大騒ぎになっています。
この種の報道で必ずと言っていい程言われるのが、「けん銃の使用」要件等
であります。
X(旧Twitter)では、威嚇射撃が先なのではないか、けん銃使用を使用する程の事件なのか!?等言われています。法律等を知らないで、誤った知識で論調等をすると、正しい情報が伝わらず、誤った情報で警察が悪いと言うのは良くないと思います。

今回の事件でのけん銃使用については、正解だったと思います。
けん銃の使用には、厳格な要件があります。専門的に言うと難しいのですが、分かりやすく言うと、生命・身体等に危険が及ぶ場合と言えば分かりやすいかと思います。
また正当防衛・緊急避難等に該当すれば、けん銃の使用は認められます。

今回の事件は報道の範囲では、警察官が車に対して2度「止まれ」と警告をしているのこと。その警告を無視して警察官に向かって車を発進してきたとなれば、警察官の職務(公務)執行に対する抵抗であり、警察官の身に危険が及ぶと判断して、けん銃を使用したと思います。

威嚇射撃をしなくてはいけないのでは、と思う方がいると思います。
けん銃を使用する時は、威嚇射撃をし、それでも従わなければ本射撃をすると思う方が大半だと思いますが、警察官をはじめ、国民の生命・身体等に危険が差し迫っている場合は、威嚇射撃なしで本射することは問題ありません。
警察官は、あらゆるけん銃使用を想定して、警察学校をはじめ、退職するまでずっと訓練をするので、けん銃使用の判断は自然と身に付いてます。
なので現場の状況を瞬時に判断をして、けん銃を使用するのであります。

けん銃の使用をはじめ、予測できない事象や予測できない人間の行動は、安全管理につながると思います。
また今回の事件でけん銃を使用したのは、交番勤務等をする制服警察官です。

交番勤務の警察官が、他の警察官より危険に直面する場面が多く、どの様に危険を回避しているか、安全大会向けの講演で話をしています。
私の安全大会向けの講演では、警察24時のリアルな世界・交番襲撃事件等に学ぶ安全管理と題して、警察24時の話から身近にある交番について、交番の警察官のけん銃使用等や交番襲撃事件(私の実体験もあります!)からの安全管理について、分かりやすく講演をします。

私は安全大会向けの他に、防犯講話コミュニケーション術についても講演をしていますので、興味のある方は、ぜひお気軽に「日本刑事技術協会」にお問い合わせして下さい。お待ちしています!

「日本刑事技術協会」では、元警察官が、警察官としての経験してきたことを、皆さんに分かりやすくかつすぐに役立つ知識等として、講演活動をはじめ、コンサルティングや企業研修・テレビ監修等を通じて、皆様方のお役に立てる様にしますので、この機会にお気軽にお問合せ下さい。お待ちしています!

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河野博紀プロフィール
河野 博紀 - 一般社団法人日本刑事技術協会 (j-keiji.org)

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