ハンブルク・バレエ団「シルヴィア」

ローザンヌ国際バレエコンクールで菅井円加さんのあの、コンテンポラリーの驚くべき身体能力をTVで目にしてから約10年。ついにわたしは舞台で生・菅井円加さんの踊りを観た!!それはそれは、もう、登場したときから感動してしまって、少しうるんだ。

シルヴィアという役もまどかさんにピッタリだったことは言うまでもない。
また、ジャンプも高い!!

そうかと思えば、2幕では、ワインレッドのドレスを身に付けてすっかりレディとなったシルヴィアのしっとりとしたパ・ド・ドゥも、素敵だった。アンシェヌマンが難しそうだった(わたしはバレエは小学生のときにならっていたきりで、あまり詳しくないけれど、それでも)。

2幕だけでなく、すべてのアンシェヌマン(であっているだろうか?)が複雑で、レベルが高いように感じた。すごい身体能力と体力。
それは菅井円加さんをはじめとする主要キャストだけでなく、"森"役などの古典バレエでいうなら”群舞”と呼ばれるであろうダンサーも、だった。
そんなわけで、どんどん目移りした。

幕が開く前と、オーケストラがチューニングしているとき、一幕終わった後の休憩前と、"森”役のダンサーが無音のなかでパ・ド・ドゥをするのだが、これが、すごい良かった。これだけでジョン・ノイマイヤーの近代的で不思議な世界に引き込まれてしまった。

結末は、当初「??」という感じだった。シルヴィアは意思を強く持っていて、女性が憧れる女性だとわたしは思っていた。が、結局、男性が憧れる女性となったのだろうか?シルヴィアは夫とともに去っていき、シルヴィアの女の友人が最後一人舞台に残されるところは、いったい何を意味していたのか。観客へのメッセージは何だったのか。
はてなマークがついた。

一週間以上が過ぎたいまは、まあ、パフォーミング・アーツだったりするものを理解しようとしなくたっていいやと思っているが…。
ひとまず思ったのは、いろんな生き方があるってことかな~。



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