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天空の溝「キャズム」~ギフテッドをのせて~

2019年8月28日(水)放送のNHKクローズアップ現代では「知られざる天才 “ギフテッド”の素顔」と題し、生まれつき知能指数が高い若者や才能を秘めた若者が「生きづらさ」を抱えている現状ならびに、彼らが才能を十分に発揮できる社会には何が必要なのかについて、数々のギフテッドからケース・スタディが行われていました。

放送を見た私は以下のような連続ツイートをさせて頂きました。


最近ギフテッドという言葉を耳にすることが多くなってきました。
Wikipediaではギフテッド(英: Gifted, Intellectual giftedness)とは、先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を持っている人のこと。または、先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を指す。とあります。

簡単には、生まれながらにしてIQが平均よりも高い一部の人という意味です。所謂、天才と呼ばれている人たちのことです。しかし、一部といっても日本だけで250万人くらい存在するそうです。

日本人は平均値という言葉が好きで、平均よりもちょっと上を好む国民性ですので、平均を基準に考えることで日本では250万人もの数になるのかもしれませんが、実際に私達が「この人はギフテッド!」だと感じるのは、1万人にも満たないのではないでしょうか。

ギフテッドと定義されるのは、IQ130以上が目安とのことですが、IQが高過ぎるために、周囲から落ちこぼれならぬ浮きこぼれの状態になってしまい、一般の人以上に生きづらさを抱え苦しんでいる人も多いそうです。

生まれながらにしてIQが高いからと言って、人生全てに恵まれているという訳ではなく、寧ろIQが高過ぎるために、「周りと同じこと」「みんなと同じである事」をするように教育されるムラ社会日本では、逆に生きづらさが強くなるそうです。

ギフテッドには様々な特徴があるそうですが、一つのことに興味を持ち集中し始めると他のことを忘れて何時間も一つのことをやり続けるタイプが多いそうです。一部の能力が特出したスパイク型人間の特徴的な行動であるとも言えます。

周りと同じことをすることが求められる日本のムラ社会では、スパイク型人間は育ちづらく、スパイクの歯は削られてしまい、凹んでいる部分の穴埋めを求められ、可もなく不可もなしの平たい平均値人間が育っていきます。問題を起こさないが、問題を解決する能力はない。
このような平均値人間は、公務員には最適です。

そもそも日本の最高学府である東京大学は、優秀な公務員である官僚を育成するために作られた学校ですので、可もなく不可もなしの平たく平均的だが、平均値が周りよりも高い人たちの集まりであるとも言えます。
その東大を日本の最高学府としている時点で、スパイク型人間が生きづらい国であることが理解できます。

東大も教授陣に関しては、最近では安藤忠雄さんや柳川範之さんなど、独学で学んできた人たちを教授陣に据えた上で、教育の質を変えようとしている意識がある事は伺えます。

更に、ギフテッドの特徴として、一つのことに集中してしまうことに加えて、ムラ社会の中で飛び抜けてしまうことを心配して、決して1番の成績は取らないよう調整してきた人や、授業などでは答えが分かっていても手を上げない人たちも多いそうです。

1番の成績を取らないようにすることや、分かっていても手を上げないという人はギフテッドに限らず、日本のムラ社会教育の中では多く存在するのではないでしょうか?
実際に私自身も小学1、2年生の頃から同じことをしてきました。

答えが分かっていても手を上げないという事に関しては、私の場合は子供の頃から常習化していて、確か小学3年生くらいの時だったと思いますが、先生からの簡単な質問に対してクラスのほぼ全員が手を上げている中で私だけ手を上げていないことが度々ありました。

そんな時は、「中山くんは分かってるね」という感じで先生から軽くスルーされるのが普通になっていた時もありました。
そんな先生の場合は、逆に誰も手を上げない時に、私を名指しで指名して私が答えるというパターンになっていました。

当時の私にとっては、みんな答えが分かっているのが当然であって、積極的に手を上げる姿は、今で言うところのダチョウ倶楽部の鉄板みたく見えていました。
「みんなよくそこまで空気を読んでのっていきますね^ ^」という感じでした。

または、小学校や中学校の時は、テストが終了しても退出することが出来なかったので、テストを受けている時間よりも、テスト時間が終わるまで席に座って待っている時間の方が長くて苦痛でしたね^ ^
テスト内容など考えた事はありませんでしたが、テストの残り時間に何をするかは常に考えていました^ ^

加えて、おそらく私だけではないと思いますが、「自分は頭の悪い親の元に生まれてきたな。自分が結婚する時は、自分のためには少し頭の悪い女性の方がいいけど、子供のためには頭のいい女性を選ぼう」と、7歳くらいの時から思っていました。
決して、私の母親を否定している訳ではありません。

一時期は、両親たちから理解されないことに苛立ちを覚え、父親とは17年以上合わず、母親とは、度々疎遠になることを繰り返していた時期もありましたが、私の母親ができるのはこの人しかいなかったのだと、現在の私は思っています。
父親に関しては、既に生きながらあの世で安らかに眠っています(笑)

つまりは、現代社会においてはギフテッドに限らずムラ社会日本の風習や習慣に合わない事に対して、生きづらさを抱えて生きている人は予想以上に多いという事です。


補足として、自分の周りがアホばかりに見える人は、日中は目の前のことにど真剣に取り組んだ上で18:00以降は積極的に自らでクレイジーになる事です!!
コントラストが際立つことで、あなたの頭の良さと人間的魅力が高まります^ ^


(MBAデザイナーnakayanさんの2019年9月4日(水)の連続ツイートより https://twitter.com/happybongo/status/1169108174164520960 )


上記の連続ツイートに対して、フォロワーの方から以下のような返信がありましたので、その場で少しディスカッションをさせて頂きました。



「父さんは、見たって言ってんだ!」

~何としてでも父さんを詐欺師呼ばわりした連中にキャズムが存在している証拠を見せ付けてやるぞ~

IQの分布図には、ジェフリー・ムーアのキャズム理論における、見えないキャズムが存在していますね。
ギフテッドはイノベーターで、恐らく IQ115 あたりに天空の溝「キャズム」は存在します^ ^



(参考画像)

画像1

photo source by ©︎NHKクロ現

画像2

画像3

photo source by ©︎ワンマーケティング(株)

「バルス!!^ ^」
 by nakayanさん

https://youtu.be/6ZogH1vxySU



※こちらは2019年9月4日(水)のnakayanさんのtwitterでの連続ツイートを読みやすいように補足・修正を加え再編集したものです。


中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI 日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー 
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp


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