日常に笑い 病吹き飛ばせ ヨガや寄席…免疫力アップ がんや認知症予防に効果


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笑う門には福来る――。朗らかに過ごせば幸せがやって来るということわざだが、実際、笑いが免疫力を高める効果が明らかになってきた。笑いを暮らしに取り入れ、さまざまな疾患や認知症の予防に生かす取り組みが広がっている。長く健康的な生活を支える現場を追った。…

東京都文京区の宮本圭子さん(55)は腎臓病や膠原(こうげん)病を患ってきた。その影響で足が冷え歩くのもつらかった。ところが3年前に笑いヨガを始めると、足が温かくなり歩行が楽に。「くよくよしても仕方がない。病気と付き合いながら生きていこうと考えられるようになった」と宮本さんは笑顔で話す。

笑いヨガ協会代表の高田佳子さんは「笑い声を出して運動すると、幸せホルモンのセロトニンが分泌され、ストレスホルモンのコルチゾール値は下がる」と効用を説く。…

大阪府立健康科学センターの認知症調査をまとめた福島県立医科大の大平哲也教授は「笑い日誌」の活用を勧める。自分が1日何回笑ったかをノートに書き込むのだ。歩数を記録すると歩くことが励みになるのと同様、日誌を書くことで笑いを意識するようになる。

もう1つ、効果的なのがペットを飼うこと。人間は赤ちゃんと動物を見ると自然に笑顔になるという。大平教授は「特に犬を飼うと散歩に連れて行かなければならず、飼い主同士で会話がはずむことも多い。日ごろから笑顔になる環境づくりを心がけることが大事だ」と指摘する。

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