不合理な慣習 打破に挑む 西武ホールディングス社長 後藤高志氏(下)



via …人事とは会社の最大のメッセージだと思っています。…

人事部では行員の顔写真と経歴を頭にたたき込むことも仕事です。「3千人分の顔と経歴が一致しないと仕事にならないよ」とも言われました。人のことを肩書ではなく名前で呼ぶのは当時からの習慣です。…

営業系の行員は面白くなかったでしょう。支店OBに不満を言った人もいたようで、本部から事情聴取されました。報復人事が気にならないといえば嘘になります。ですがアンフェアなことをしてまで立身出世を目指そうとは思いません。大学時代にはラグビーに励み、その精神が磨かれたと思っています。…

事件に関わったとして総務部が家宅捜索を受けたので代わりに株主総会の準備を引き受けたうえ、捜査機関からの電話にも対応しました。まさに目の前のことで精いっぱい。体重は6キログラムも減りました。こうした危機を乗り越えられたのは不合理なことに立ち向かった課長時代の経験のおかげだと今でも思っています。…

野村証券が総会屋に株主総会対策などで利益供与した事件が発覚。その後、第一勧業銀行も不正が明らかに。後藤高志氏は経営陣の総退陣を主張。同僚だった作家の江上剛氏が命名した若手改革派「四人組」の中心人物となった。

(5月21日 #NewsPicks へ投稿)





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