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「反対」することのカッコ悪さとは

2019年9月1日(日)、私のtwitterのタイムラインにて菅直人元首相による次のようなツイートを目にしました。

市民活動から政治の道へ入り、長きに渡り時の権力者たちや政権と対峙してきた菅さんらしいツイートではありますが、私は次のような連続ツイートによる返信を致しました。

私は40代前半男です。
今の若者たちが反対をカッコ悪いと感じるのは、反対をカッコいいモノだと思い込み、何でもかんでも反対ばかりしては自己顕示欲を満たし、相手を困らせることで優越感を得ようとするカッコ悪い大人たちばかり目にしてきたからではないでしょうか?

議論を深めた上で世の中を改善し発展させていくためには「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」事が必要だと私は考えています。
何でもかんでも反対ばかりする人たちは、悲観的に計画する時点では役立ちますが、その前後のプロセスでは邪魔者以外の何者でもありません。

加えて、何でもかんでも反対ばかりしている人間は、私の経験上では実行の伴わない頭でっかちの中途半端に頭のいい人間が多いという事実もあります。
反対していると賢そうに見えますが、実際のところは頭を使っておらず代替案すら提示できません。代替案の伴わない反対は、小賢しさだけが際立って見えます。

逆に、賛成しながらも上手く舵取りをし、目標や目的に向かって確実に物事を進捗させ結果を残せる人間の方がカッコいいと私は感じます。

この「物事を進捗させる事が出来るか否か」の能力は「反対出来るか否か」の能力よりも、リーダーに求められる要素の一つとしてプライオリティーの高いものであると、ハーバード・ビジネススクール教授のテレサ・アマビールは論文で述べています。

ちなみにもう一つプライオリティの高い要素としては、リーダーは部下の人間としての尊厳(Being)を守る事であるとされています。



(MBAデザイナーnakayanさんの連続ツイートより https://twitter.com/happybongo/status/1168046915700719616


※こちらは2019年9月1日(日)のnakayanさんのtwitterでの連続ツイートを読みやすいように補足・修正を加え再編集したものです。


中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI 日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー 
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp


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