活力生む朝ご飯のすすめ ひと工夫で豪華に


 #NIKKEI

(以下一部転載)
忙しいとつい抜きがちな朝ご飯。昼や夕食に比べて軽視されやすいが、朝食は一日のリズムをつくって仕事の能率を高めたり、食べる時間を利用して知見を広げたりするのにも役立つ。朝食を制するものはビジネスを制する――。効率よく作る工夫や朝食の時間を充実させるワザを探った。…

朝食を作るメリットは多い。まずはしっかり栄養をとれることだ。ビジネスパーソンにとって朝食は一日の活力を生むエネルギー源だ。朝に必要なのはタンパク質と炭水化物、というのは栄養士の間で共通の認識になっている。この2つをしっかりとらなければ、午前中の仕事がはかどらないだろう。…

江頭さんがオススメするのが作り置きだ。パンやご飯など主食は作るが、おかずの大半は夕食の残りを使う。すると豪華な朝食が30分ほどで完成するという。手軽なのは卵かけご飯だ。ご飯さえ用意すれば時間をかけずに食べられる。納豆を加えれば、タンパク質の量も増やせる。…

アスリートの食生活改善を支援する食欲コンサルタントの村山彩さんは朝に軽い運動を取り入れる効果を指摘する。目覚めた直後は食欲がない人も多いだろう。近所を歩くなど軽い運動でも食欲が出てくる人も多い。さらにタンパク質は朝にとった方が体に吸収されやすい。運動を加えることで筋肉をつける効果もある。…

朝食を改善することで仕事のパフォーマンスが向上すれば、午前中に多くの仕事を終わらせられる。帰宅時間が早まれば働き方改革にもつながるだろう。日本企業は欧米諸国に比べて仕事の生産性が低いと指摘される。朝食のとり方は企業の競争力とも無縁ではないのかもしれない。


起床後、早めに食事を 管理栄養士 小島美和子氏
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO49337980T00C19A9EAC000/

(以下転載)
朝食は一日の仕事にどのような影響があるのか。企業への研修機会も多い管理栄養士の小島美和子氏に、朝食で気を付けるべき点を聞いた。

――朝食をとるのはなぜ大事なのでしょうか。

食事は1日3食とるのが基本だ。朝食は寝ている体を起こす意味でも大事。昼食後に眠くなりやすい人は、朝食をしっかり食べていないがために低血糖状態から急に血糖値が上昇するからだ。カフェインで眠気を吹き飛ばそうとする人もいるが、カフェインで興奮して仕事をすると疲労を感じやすくなる

――現代人の食生活は乱れているのでしょうか。

「最近は体内時計の研究が進み、何を食べるかよりも時間に合わせて、どう食べるかが心身により影響を及ぼすと分かってきた。例えば、最近の日本人の摂取カロリーは減っているのに、メタボリック症候群(メタボ)の人が増えているのはその一例だ」

優先すべきは体内リズムを整えることだ。メタボの人はリズムが崩れていることが多い。食事時間を一定にするだけで食事量を減らさなくても体調は良くなる。栄養は利用効率が大事。効率が悪ければ量をとっても意味が無い」

――朝食では何をどう食べるのがよいのでしょうか。

炭水化物とタンパク質の組み合わせが大事だ。パンよりもご飯の方が体温が上がりやすく良い効果がある。最近はスムージーなども人気があるが、朝はなるべく冷たいものは食べない方がよい」

――朝食は何時にとるのがよいのでしょうか。

起床後できるだけ早い時間にとるのがよい。食事をとると体内時計のスイッチが入ってリズムを刻みだす。起床から1時間以内が目安だ。毎日できるだけ同じ時間に起きて朝食をとるのが重要だ」

――朝食は生活習慣の改善にも役に立ちますか。

「朝食で体内時計のリズムを整えれば、自然と起きられるようになり、目覚まし時計がいらなくなる。忙しい人は水曜日と日曜日をリセット日にするよう伝えている。リセット日は寝不足でも必ず同じ時間に起きるようにし、夜は予定を入れずに眠たくなったときに寝る。そうすると2週間で生活リズムが整う」

「朝食によって体調がどう変わるかは人によって違う。食べるものを変えながら自分に合うスタイルを探してみてほしい」


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