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令和元年皐月朔日不忘初心

本日、2019年5月1日(水)新天皇陛下が即位され、元号が平成から令和に変わり、新しい時代が幕を開けました。

新時代に望むにあたりどのような心持ちであるべきかと考える中で、やはり「初心忘るべからず」、或いは「B to B (Back to Basic)」であるべきだと帰着しました。更に、「初心忘るべからず」であるならば、次の3つの言葉を再度理解、納得、体得出来るように精進していきたいと考えています。

「苟に日に新たに、日日に新たに、又た日に新たなり(大学)」
・・・殷の湯王(とうおう)が洗面の器に刻み日々の自戒としたと言われ、昨日よりも今日、今日よりも明日と、日々よりよくなるように 行いを正していかなければならない、という意味です。

「1.01^365=37.7834…約37.8」と同意であると私は解釈しています。

「立身の成敗は、染まる所に在り。蘭芷鮑魚、これと倶にす。習う所を慎むこと、思わざるべからず(貞観政要)」
・・・立派な人間になれるかどうかは、周りの人間の影響も無視できない。それはあたかも香草のなかにいれば甘い香りに染まり、腐った塩魚の中にいれば悪臭に染まるようなもので、自然に感化されるからである。だから、普段付き合う相手は慎重に選ばなければならない、という意味です。

「徳は孤ならず必ず隣あり(論語)」や「類は友を呼ぶ」、「 君子は君子を友とす。故に益々善に進む。 小人は小人を友とす。故に益々悪に陥る。(二宮尊徳翁)」、「朱に交われば赤くなる」と同意であると私は解釈しています。

「傲りは長ずべからず、欲は縦にすべからず、楽しみは極むべからず、志は満たすべからず(礼記)」・・・傲りは、長じさせてはならない。欲は、欲しいままにしてはならない。楽しみは、極めてはならない。志は、満たそうとしてはならない、という意味です。

徳川家康公の「神君遺訓」や「足るを知る心(知足)」と同意であると私は解釈しています。

更には、私の原点は座右の書である稲盛和夫さん著「生き方」ですので、知恵の蔵からの言葉を得るべく、ページをめくり意図することなく開いたページを見てみますと、「努力を積み重ねれば平凡は非凡に変わる」の項であるP.64でした。この項では、人は思ったことをかなえられる能力があり、目標を持つことの大切さを認識した上で、目標を実現するためには一歩一歩積み重ねる地道な努力が大切であると述べられています。

人間の頭で、これをしたい、こうあってほしいと考えられるようなことは、遺伝子レベルで見れば、たいてい可能な範囲にあるそうです。つまり「思ったことはかなえられる」能力が、私たちの中には潜在しているのです。ただし、志を高くもつことは大事ですが、それを実現するには、やはり目標に向かって一歩一歩積み重ねる地道な努力を欠かすことはできません。(稲盛和夫著「生き方」より)
結局のところ、人生とはその「今日一日」の積み重ね、「いま」の連続にほかなりません。いまこの1秒の集積が一日となり、その1日の積み重ねが1週間、1か月、1年となって、気がついたら、あれほど高く、手の届かないように見えた山頂に立っていた-というのが、私たちの人生のありようなのです。短兵急をめざしても、まず今日一日を生きないことには明日は訪れません。(稲盛和夫著「生き方」より)

小事にとらわれるあまり大事を忘れてはならないが、小事を大切にし凡事徹底することで「積小為大(小を積みて大と為す)」となり、思い描いたことをかなえることになるのだということを、新しく始まる令和の時代において日々忘れないようにしていきたいと考えています。

Photo source by © 2019 nakayan.


中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI 日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp

記事:MBAデザイナーnakayanさんのアメブロ 2019年5月1日付

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