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「好奇心消えたら定年 秋元康さんに聞く人生100年時代の備え」を読んで

2019年1月14日(月)付日本経済新聞朝刊2面には、秋元康さんの次のような記事が掲載されていました。

好奇心消えたら定年 秋元康さんに聞く人生100年時代の備え:根拠のない自信大事に

( https://www.nikkei.com/article/DGKKZO39981300T10C19A1TCL000/ )

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© source by nikkei.


以下、一部転載。

「僕らの世代も、その前の世代も若者は、見よう見まねで、前の世代を参考にしたり、反発したりしてきました。むしろジタバタする生き方の方がいいんじゃないでしょうか。考えて賢くなると、考えも行動も小さくまとまってしまうでしょう。若者は間違って当たり前なのです」
「金銭的、経済的なこと以上に、自分が必要とされているか、されていないかということの確認事項だと思います。社会の一員としていられるのか、社会から肩たたきされるのか。必要とされる人材となるには、集団の色に染まらない方がいいのではないでしょうか」
「100人いれば100色の価値を見いだされる。昔は赤い会社は赤い人材、例えば、理数系が欲しい会社は理数系だけだったが、今は理数系の会社だからこそ文系が欲しいと多様化しています。自分の色を持てるかどうかが大事で、それがアイデンティティーです」
「人と比較しすぎるのです。『今は赤が求められていない』とか客観的なことを考えますが、赤は赤でしか生きられないから、赤として生きるしかないのです。今は青の時代だからといって赤なのに青になろうとするから難しさがあるし、長所を生かせない。人と比べてマジョリティー(多数派)の中にいた方が傷つかないですが、その分個性は埋没します。自分はこっちだと思うが、それを言うと奇異な目で見られる。そういうことを避けていると自分の色が見えなくなります」
「…根拠のない自信を持っていないと、根拠が覆されたときに自信も崩れてしまいます。何となく行けるとか、自分がそうなりたいと思うことが大事です。…」
「自分をセルフプロデュースする必要もないと思います。…僕は『だまされたと思ってやってみたら』とよく言います。当人は本能の声を聞くというか、自分の中にある欲望や思考、哲学を解放することが大事なのに、それを飼いならそうとしてどんどん面白さがなくなるのです」
「成功や人に評価されるというのは氷山の一角に過ぎません。僕にとっては成功も失敗も、好奇心が満たされている時は等価値です。面白いと感じたものが結果的に評価されたことはあります。成功した方が楽しいですが、終わった瞬間の満足度は同じです。…」


私はこれまでに秋元康さんの講演を会場にて複数回拝聴させて頂いたことがありました。秋元康さんのお話を参考にした上で私は意図的に「予定調和を崩すこと」を実践していますが、「これが、とても面白い!!」
頭が固い人が多い場や、堅苦しい場でやればやるほど、面白さが増します。「予定調和を崩すこと」とは例えば、集合写真などで実践することでその効果がとても高まります。具体的には、大人数の中に一人だけ予定調和を崩す行動をする人間が写り込んでいますと、平面的になりがちな写真に「なぜ?」という違和感ある動きが加わることとなり、写真を見る側は無意識に背景となるコンテキストデザインに意識が向き、写真自体が一挙に面白くなります。


※こちらは2019年1月14日(月)のnakayanさんの連続ツイートを読みやすいように補足・修正を加え再編集したものです。


中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI 日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp

記事:MBAデザイナーnakayanさんのアメブロ 2019年3月23日付

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