「眠育」で守る 子供の成長 地域や学校で取り組み広がる 夜更かし、学力に影響/親子で早寝心がけを


 #NIKKEI

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成長ホルモンは眠っている間にたくさん出ます。睡眠は心身の働きを健康に保つメンテナンスの時間なんですよ」――。7月上旬、新潟県三条市の市立鱈田保育所で開いた「眠育講座」。地域で眠育に取り組む市立月岡小学校の石井正文校長が、5歳児の保護者らに眠育の大切さを説明した。…

眠育に関心が集まるのは「睡眠不足から学習意欲がわかない子供が増えている」(大阪市立大学健康科学イノベーションセンターの水野敬副所長)ためだ。大阪市淀川区の小4~中2の約5000人を対象にした調査によると、「とても疲れている」と答えた子供たちの平均睡眠時間は7時間46分と理想より2時間以上短い。三池さんは「夜更かしが習慣化すると睡眠不足になる。蓄積すると問題行動や不登校などを引き起こしやすくなり、子供の成長に重大な影響を与える」と警鐘を鳴らす。…


必要な睡眠は9~10時間

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子供に必要な睡眠時間は1日当たり9~10時間と言われる。睡眠時間の確保に加え、「ぐっすり眠り、すっきり起きるポジティブサイクルを作る」(大阪市立大学健康科学イノベーションセンターの水野副所長)ことが大事だ。「朝食をきちんと取り、日中はしっかり体を動かし、眠る30分前にはテレビやスマホなどの明るい光を見ないようにする

睡眠不足が蓄積する「睡眠負債」の状態になると、脳の働きが悪くなり、集中力や判断力、記憶力が低下する。子供が「やりたくない」「頭がぼーっとする」「おなかがすかない」などと訴える場合、睡眠負債に陥っている可能性があるので、生活習慣の見直しが必要だ。月岡小学校の石井校長は「普段より5分早く寝る」など、できるところから取り組むことを勧めている。

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