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新玉(あらたま)の年の初めのご挨拶


元旦のお昼にお膳を囲み、家族でお正月のお祝いで

おいしいお酒にも酔って、遅い昼寝をしました。目ざめた

のが午後四時すぎで、横たわったままの体に弱く、そして

次に強い振動を感じました。壁にかけた絵の額が揺れています。

飛び起きてテレビをつけると、「緊急地震情報」ということで、

マグニチュード7.6の「令和6年能登半島地震」が発生し、

「大津波情報」もでました。

異常な雰囲気を感じたのは、女性のアナウンサーが低く

切迫した調子で訴えていることです。

「あなたの生命に危険が迫っています」

「テレビを見ないで逃げてください」

そのあと、テレビは全局この地震の情報を流しています。

いわゆるお正月の特番はすべて飛んでしまいました。

お笑いの人や女優が着飾って、おめでとうございます、と

笑いあっている番組はまったく意味のないものでした。

地が揺れて

 屠蘇の酔ひなど

  吹き飛びぬ

元旦や

 地震速報

  事始め

そして二日の夜です、羽田空港で日本航空の旅客機と海上

保安庁の飛行機と衝突して炎上している映像がリアルタイムで

テレビに流れてきたのです。乗客乗客乗員379名全員は無事に

脱出しました。でも海上保安庁の方は、乗員6名の内5名が

死亡です。この飛行機は石川県の地震被災地に食料や水を

運ぶところでした。

今日は正月三が日の最後の日です。朝から二日続けて箱根

駅伝の中継をテレビで見ていました。

駅伝や

 負けてたまるか

  大作戦

青山学院大学の原監督の今回の箱根駅伝に臨む決意のキャチ

フレーズです。監督によると12月中頃までチームの状態が

悪く、シード権が取れるかどうかのひどい状態だったとのこと。

30日には「2位を狙おう」と皆に言ったそうです。競争相手の

駒沢大学は、昨年は出雲駅伝と全日本学生駅伝で優勝し、

箱根駅伝も優勝している。今回も最強のメンバーをそろえて

いて、勝てるとは思わなかった。でも、それを聞いた学生が

奮起して本気で向き合い結果は往路、復路の総合優勝をなし

とげました。

人の心の力はすごいと思いました。

ふと、こんな歌が浮かんできました。

めでたさも中くらいなりおらが春

 めでたくもありめでたくもなし

最初の五七五は、小林一茶の句で、後の七七は一休禅師の

和歌、いや狂歌か。

正月は冥土の旅の一里塚

  めでたくもありめでたくもなし

いったい、どう生きていけばいいのだろう。

心頭を滅却すれば火もまた涼し

これは武田信玄から篤く礼遇された臨済宗の禅僧・快川紹喜の

辞世の句です。織田信忠により寺に火をかけられて、その燃え

盛る炎のなかで発したもの。

「みずからの心をきちんと制御(コントロール)すれば、火の

ような熱いなかにも涼しさを感じられよう」。

結局は、心、もっと言えば「魂」を強く持って、生きていけば

いいのだなと思いました。

今年もよろしくお願いします。

ありがとうございました。

2024.01.03水曜日18.00

真の愛の語り部 川元一郎

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