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今日から、旧暦の【卯月】です。

「卯月」は「うづき」と読み、旧暦四月のことをいいます。新暦ではほぼ五月にあたります。今日はその一日(朔日・さくび)で新月(New Moon)です。月は太陽といっしょに昇り、日の入りのころ同時に沈むので見えません。

夏は三か月で卯月(うづき 5月10日)の初夏からはじまり、皐月(さつき6月10日)水無月(みなづき7月10日~8月7日)と続きます。
April 卯月Uzuk “Early Summer”
Month in which Deutzia(卯の花) blooms
Deutzia is a type of shrub with white flowers.
May12-June9

語源は、卯の花の咲く「卯の花月」の略といわれています。しかし、ウヅキを卯月と書くようになったのはかなり後世で、奈良時代の人は知らなかったようです。諸説を紹介します。
十二支の四番目(子・丑・寅・卯)の「卯(うさぎ)」を当てはめた。稲を植える月という意味の「植月(うゑつき)」「種月(うづき)」「田植苗月(たうなへづき)」「苗植月(なへうゑづき)」が「卯月」に転じた。稲を植え、農耕がはじまる月から「初(う)ぶ」「産(う)む」の「う」から卯月になったなどがあります。

     風かをる天(あめ)の衣や余呉の湖(うみ)

写真は琵琶湖の北、余呉湖にある「天女の衣掛柳」です。この地には天女伝説が残っています。だれがこのスカーフを掛けたのでしょう。透明に近い白か、うすい桃の色ならもっとよかたったのに。

◇卯月(うづき)の主な別名
「夏初月(なつはづき)」夏の最初の月。「初夏(しょか、はつなつ)」「首夏(しゅか)」夏の初め。「乏月(ぼうげつ)」米がなくなり、麦もまだの時期で穀物が乏しくなってくる月。「孟夏(もうか)」夏のはじめ。初夏という意味。「卯花月(うのはなづき)」卯の花が咲く季節。「木葉採月(このはとりづき)蚕を飼うのに必要な桑の葉を摘みとる月。「花残月(はなのこしづき、はなのこりづき)北日本では桜が残っていて、まだ花が楽しめる月。「鳥待月(とりまちづき)」暖かくなってやってくる鳥を待つ月。「麦秋(ばくしゅう)」麦が実り、収穫期を迎えた時期。秋は多くの農作物の収穫の時です。そのため「麦にとっての秋」といいます。

◇食の旬と草花
鰹(かつお)鰺(あじ)鰆(さわら)伊佐木(いさき)鰆(さわら)眼張(めばる)白子(しらす)黍魚子(きびなご) 雲丹(うに)栄螺(さざえ)鳥貝(とりがい)蛍烏賊(ほたるいか)真蛸(まだこ)水雲(もずく)若布(わかめ)

莢豌豆・絹莢(さやえんどう)青豌豆(あおえんどう・グリーンピース) 空豆(そらまめ)独活(うど)牛蒡(ごぼう)山椒(さんしょ)韮(にら)蓮根(れんこん)椎茸(しいたけ)馬鈴薯(ジャガイモ)石刁柏・竜髭菜(アスパラガス)甘藍・玉菜(キャベツ)萵苣(ちしゃ・レタス)

苺(いちご)夏蜜柑(なつみかん)

5月に咲く花(趣味の園芸より)
人気1~10位
バラ(ブッシュ・ローズ)、カーネーション、芍薬(しゃくやく)、牡丹(ぼたん)、マリーゴールド、アマリリス、ラベンダー、ジャーマンアイリス、撫子(なでしこ)、ニオイバンマツリ。
人気11~20位
躑躅(ツツジ).マーガレット.カランコエ.ゼラニューム.石楠花(しゃくなげ).インパチェンス.ペチュニア.金魚草.カリブラコア.藤。

あなたが幸せでありますように 琵琶湖のほとりの草庵にて
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