【歩く。自由が広がる】

7月20日に、中部、近畿、東海の梅雨が明けました。21日には、四国と北陸が。後の地区ももうすぐです。

思えばこの梅雨の間に、リハビリが着実に成果をあげてきました。桜の咲く春爛漫の4月5日に、心筋梗塞で緊急入院。脳出血も併発して、それから二ヶ月間は車椅子のお世話になりました。
6月14日に、それにさよならしました。
そのときの句です。

梅雨晴れ間
 車椅子にも
  シャンパンを

ここから、杖を使った三本足の歩行がはじまります。一か月以上して、病院内は杖なしの歩行が認められました。ただし、左足には簡単な装着(補助具)を着けることが条件です。それでも看護師さんの見守りなしで、思ったところへひとりで歩いて行けます。

梅雨明けや 
 二本の足で
  ただ歩く

21日は、病院の隣りの公園へ。外出なので装着をつけて杖を持ち、帽子をかぶり、首にタオルを巻いて。若い女性のリハビリの先生が同行してくれます。

これで公園は、4回目になります。前回は休憩なしの45分間、歩き通しました。今回は、ゆっくり進みます。

クチナシは、一輪だけ。紫陽花は、ほぼドライフラワーに。小さな流れで、子どもが水鉄砲で遊んでいます。お母さんに聞くと、三歳と五歳とのこと。かわいいさかりです。

木々の間から、聞こえてきました。

初蝉や
 木漏れ日光る
  流れにも

十数分歩いて休み、水を飲みます。水は、リハビリの先生のリュックに。また歩きはじめます。これを二回繰り返して、公園を出ました。何となく頭がすうすうします。あつ、帽子を忘れた。

公園に
 帽子忘れて
  梅雨終わる

すぐに戻るとベンチの上にぽつんと、寂しそうに。置き忘れていました。よかった。

こうして、休憩を二回入れて50分の散歩は終わりました。

2023.07.22土曜日17.00
ありがとうございました。
真の愛の語り部 川元一郎

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