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『老犬とつづ井』についてちょっと真面目に話させてくんちぇ~

 こんにちは~3月も半ばやというのになかなかあったかくならんね~!冬のアディショナルタイムやね!

 そんな寒さも残るこの頃ですが、私つづ井の老犬介護の日々をつづった思い出絵日記『老犬とつづ井』が、本日3月22日に発売となりました!→( https://amzn.asia/d/4u2bww8 )
 もうすでに店頭に並べてくださっているお店もあるようで、私も早くその様子見に行きたい!嬉しいな~あっという間やったね!

 今日は、この『老犬とつづ井』を描ききった今思うことをここに書き残しておこうと思います。文章書くのあんまり得意じゃないから、一生懸命書くけどお読み苦しかったらすみません!きっと長くて真面目なお話になるので、別に作品だけ楽しみたいよ~♪!って方いらしたら、もちろん全然読まなくて大丈夫なやつです!ありがとうね~enjoy♪


関係ないけど姉の子どもが作ってくれたクッキー見て~

 
 さて、老犬Aとのことは、過去にもnoteに文章を書いたことがあるので、もし良かったらそちらも読んでみてください。本当のことすぎて恥ずかしいけど、大切に書いた文章なのでね♪

 そして、この連載が始まる際にこういうnoteも書きました。

 私はこちらの投稿に、思わせぶりにこう書きました。

『裸一貫!つづ井さん』連載時に「自虐をしない」と決めたように、実は今回も犬のことを描くにあたって心に決めていることがあるのですが、せっかくなのですべて描き終わってからnoteにでもひっそり書こうかな~と思います!編集さんには、「私がこれをやぶりそうになったらビンタして止めてください」と伝えました!本気です。

 『老犬とつづ井』連載中何度も、ここに書いた「心に決めていること」を思い起こしながら絵日記を描いていました。そしてこの度、それをそこそこ守りつつ無事一冊の本として描き終えることができたと思うので、せっかくやし今の気持ちも踏まえてこの時の「自分との約束事」を書き残しておきたいと思います。


一旦綺麗な梅の花見て~

 私が犬とのことを描くにあたって心に決めていたことの一つ目は、「Aの気持ちを私が代弁しないこと」です。私が描くのは絵日記なので、自分以外の考えていることなんて分からんから書かない、そもそも書けないというのは当たり前のことではあるんやけどね~

 犬と人間は、同じ言語で会話することはできません。だからこそ自分含め人間って、話さない犬が見せてくれる様々な表情や愛おしい行動に、人間の都合で意味を見出してしまいがちだなと思います。過度に人間的な情緒を押しつけてしまうというか…漠然とした言い方になってしまってすみません。伝われ~

 一緒に犬と暮らしていたらさ、言葉がなくても動きとか表情でなんとなく「今こういう気持ちなんかな」「こうしてほしいんかな」とか分かるようになるの、もちろんそれは紛れもない愛やしほとんどの犬と暮らす人間たちが経験する喜びでもあると思います。それらがすべて排除されるべき悪行!とかはまったく思いません。

 でも私は、Aの気持ちなんて何も分からんけど、こんなにも分からんのに、長い時間を一緒に過ごすうち、たしかに心が通じたような気になる瞬間が幾度かあって、そこにこそ一緒にいる意味があったと強く思っています。言葉の通じん存在が当たり前みたいな顔で私の生活のど真ん中におって、そんな不思議で変でかえがたい時間が自分の人生にあったこと、それに私は価値を感じています。私にとってAとの日々はそういうものなので、私がAとのことを描くなら、たとえば自分の心をなぐさめるためとか、絵日記としての体裁を整えるためとか、そういう理由でAの心の中を私が決めないということを自分との約束事として決めました。

(でもすみません、おれはやるぜだけは書いちゃっています)(元気な犬の横にはおれはやるぜって書くってもう体がそうなっちゃってて…)


雄大な山々見て~

 そして連載前に決めていたこと二つ目は、一つ目にも通じる部分があるのですが、「感傷的になりすぎないこと」です。

 Aとのことを描くにあたって心配だったのが、大好きな犬が死ぬまでの話を描くのだからそんなん絶対悲しい気持ちが乗っちゃうし、読んでてハッピーな絵日記じゃなくなっちゃうかも、ということでした。そして人生にとって大きな出来事って思い返した時に、どうしてもドラマティックに装飾しようとしてしまったり、後から意味を与えすぎてしまったりするよね。するよねって今みんなに言っちゃったけど、私はしちゃいがちだなって自分で思います。

 Aが亡くなった悲しみに浸りきって、自分で読み返して悲しいだけになっちゃう絵日記にはしたくないなと思いました。私は老犬「介護」の絵日記が描きたくて、あのうっすら悲しみに覆われていてでも穏やかで静かな喜びに満ちた日々を、自分が好きな絵日記という形で描きとめておきたかったので、なるべくその時私が感じたままを思い出して、そのままに近いものをフラットに描くよう心がけました。
 
 担当編集さんにも都度「ちょっと切なすぎるでしょうか?」「私がエモーショナルになりすぎていないでしょうか?」など訊いて確認してもらいつつ、毎回のネームを作りました。おかげさまで、自分としては最後まで良いバランスを保てていたのではないかなと思っています。読み返すとどうしても感傷的になっちゃってる部分はあるけど、人間が描いとるものやからね~、心も滲み出ちゃいますよね。そこもご愛嬌ということでね…


 以上です!私的にはこの二つけっこう守れて一冊描き上げられたと思うとるんやけど、どう?♪ 担当さ~ん!どう~?!
 そして当たり前ですが、先に書いたことは本当に勝手な私のこだわりというか、「私が」Aとのことを絵日記に残すなら、と自分の中で取り決めたことなので、みんなもこうしようとかこう考えようと押し付けるものでは一切ありません。私とAの話をさせていただきました。上手く伝わるといいな~

 たくさんたくさん犬のことを考えながら描いた絵日記です!心に犬がおるあなたに、読んでよかったな~って少しでも思ってもらえる本になっていたらとっても嬉しいです!

 ここまで読んでくださってありがとうございました。



👋


令和6年3月22日 つづ井




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