人間にとって一番大事な事って何だろう？
バイト先の親友を突然の交通事故で亡くし、
人生に脱力感と虚無感におそわれてオレは、
下宿で一人寝っころがりながら自問自答していた。

お金を稼ぐこと？それとも地位や名誉を獲得する事？
でもお金がいくらあっても、
あいつみたいに突然死んじゃぁ意味ねぇしなぁ…っと
煙草をふかしながら独り言ちしてると、
「それにお金や名誉って、あっちには持っていけないしね」
と耳元で囁く声が聞こえてきた。
「？」
顔を横に向けると、
そこにはオレの台所に置いてあったエビアンを飲む今の姿が…

エイジ「あっ！？いつの間に…
　　　　いつも勝手にどっから入って来るんだよ！？」

今「居間ですよ」

エイジ「何？」

今「今はいつも居間にいるので…」

エイジ「…」

オレは起き上がりながら、不機嫌そうに煙草を消し、
「ダジャレが俺、一番嫌いなんだよね」と今からエビアンボトルを思いっきり取り上げた。

今「真面目ね…これはダジャレじゃなくてホントの事だけど…まぁいいや…。
　それより君、人間にとって一番大事な事知りたいんじゃない？」

エイジ「知ってるの？人間にとって一番大事な事？」急に興味深々なオレ。

今「知ってるけど…聞きたい？」

エイジ「聞きたい…教えて！」

今「どうしよっかなぁ(-。-)y-゜゜゜」

エイジ「これどうぞどうぞ…」オレは愛想笑いをしながら
取り上げたペットボトルを返した。
今はゴクゴクっと最後まで飲み干すと、ゆっくりと話し始めた。

今「あのね…人間にとって一番大事な事は集中状態にある事…
　これが一番大事な事なんだよ」

エイジ「集中状態？」

今「そう…いつも今、目の前の事に１００％集中していること」

エイジ「１００％集中？」

今「そう、これをマインドフルネスって言うんだけど…聞いたことある？」

エイジ「たまに聞くけど、それって瞑想の事？」

今「まぁ一緒でいいんじゃない」

エイジ「えっ！？いいの？…」

今「いいよ、そういうカテゴリー分けはマニアに任せておけば…。
　とりあえずは瞑想のビジネス版くらいのザックリで…」

エイジ「そんな雑な感じでいいわけ？」

今「じゃあエイジ君、
　　君の好きなラウドロックとラップメタルの違い細かく知りたい？」

エイジ「…？…何の話？」

今「大事なのは知識じゃなくて実践する事だから」

エイジ「…」

今「実践してたら、ある日セミの鳴き声もヘビメタだと気付くよ」

エイジ「…」

今「瞑想のカテゴリーって５００くらいあるって言うからね…。
　呼吸を使う呼吸瞑想、音を使うマントラ瞑想、
　歩く時に経行する歩行瞑想、和尚の笑いの瞑想、
　食事してる時の食事瞑想、掃除してる時の掃除瞑想…」

エイジ「…」

今「歯磨きしてる時の歯磨き瞑想…」

エイジ「はぁ？」

今「風呂入ってる時の入浴瞑想」

エイジ「…いやいや…(苦笑)まさか…」

今「用を足してる時のトイレ瞑想」

エイジ「もう帰ってもらっていいですか？」

今「つまり朝起きた時から眠ってる時まで一つ一つの事、
　　全てに集中してればいいわけ…集中してればそこに恐怖はないから…
　　それ以外は全て、ぜぇ～んぶ魑魅魍魎の世界だから」

エイジ「朝起きた時から眠ってる時まで？
　　　じゃあ結局、生活全部って事じゃん…」

今「そう日常生活全部…それを実践しながら続けていくと、
　　いつか人生が終わるから、
　　初めから終わりまで全てが人生は瞑想だって事が腑に落ちるよ」

エイジ「人生が瞑想？」

今「そう。今のエイジ君は人生、迷走の方だけど(笑)」

エイジ「人生…迷走？('ω')」

今「でも頭でっかちを止めて実践すれば、
　　いくらでも人生迷走から人生瞑想にシフトチェンジ出来るから(^^♪」

エイジ「出来るの？」

今「出来るって決めちゃうんだよ」

エイジ「決める？決めたらそれを君に伝えるの？」

今「それはこっちで分かるから気にしないで、とりあえず、
　　まずは決めるって事が大事…そしたら人生は縦横無尽だから…」

エイジ「…」

今「わかった？」

エイジ「まぁ…なんとなくだけど…とりあえず決めるよ…」

よし！ＯＫ👍それじゃぁ今日のNOTE瞑想は終りにするね(@^^)/~~~