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弱みは、人に対する愛情の吹き出し口

勝間和代さんが、弱みを強みに変えることについて語っていますね。

https://r25.jp/article/708882579353386387


この弱みを受け入れるということ、妹の母校であるカトリックの学園の校長先生による、中学卒業式の時のお言葉が印象的だったので、一部略して、引用します。

"ひとつは、自分の、自分に与えられたものを、ぜんぶ使って自分の人生を生き抜いてほしい、ということです。

短所も、欠点も、弱点も、良いところも、長所も、全部使い切って、生き抜いてほしいっていうことです。

自分の弱点も欠点も、足りないところも、良い点も長所も、全部使って生きるんだよ。欠点弱点はね、傷つきすき間になるんだ。深く深く傷つくことがある。人にばかにされたり、足りないと言ってけなされたりすることもあります。でも傷口のない人は、その痛みとか、悲しみを、心に染み込ませることができません。

欠点や弱点を持っているってことは、人の痛みや悲しみが深く深く心に染み込むっていうことだ。その入り口を弱点と言うんだ。弱点をたくさん持っている人が、人の痛みや悲しみを、いっぱい吸収する入口をもっているっていうことなの。だから、みんなもしっかりそれを使って、なげいたり、ひがんだり、うらやましがったりする出口にするんじゃなくて、人に対する愛情の吹き出し口、出口として、与えられたものなんだということを心に留めて、大いに活用なさい。

わたしなんかほらもう、これいっぱいネタにしてきたよ。(おでこに手を当てて)ははははは。さっきもね、卒業生がひどいよ、「先生、写真を撮ってください」って言って、シャッターを押すなり「まぶい」って言うんだよ。(笑)ははははは。失礼な連中だ。わかる?ぬけているところは輝くんだ。(笑)だから何でも満ちていればいいとか、何でも満たされていればいいとか、あれが足りないこれが足りないではなくて、それを生かし輝かすんだ。

弱点は、欠点は、神さまが与えてくださった大きな大きなお恵みなんだ。それを嘆くんじゃなくて、いただいた宝物として、活用なさい。長所はいばるのではなくて、差し出す手のひらとして、活用しなさい。足りないところは、弱点は、受け止めるくぼみとしなさい。どちらも、全部を使い切って、ぜひぜひみんなの人生が豊かなものになるように、各自努力するように、心からお願いします。

みんな、いいかい、青春は旅立つ時だ。古い今までの自分の考え方とかにとらわれないで、みんなはいつも旅立ってほしい。出発するんだよ、新しい自分へと。古い自分を捨てて、新しい自分へと旅立つ時だ、青春は。いじいじと今までのことを根に持ったりせずに、そんなことしていたら本当に時間の無駄だ。明るく前を向いて「今日から私は新しい人になる。」って。それをお祝いする行事をカトリック教会では復活祭っていうんです。「古い自分を捨て去って、新しい自分になります。」

どうかこの修了式、卒業式が古い自分を脱ぎ去って新しい自分への旅立ちの時となることを、今一度心に留めて、お願いしたい。いまそのことで締めくくると、さっき話したこともう忘れたでしょ・・抜けているところも、活用するんだよ。弱点も欠点も喜んで受けとめなさい。そして、よし、やってやるぞっていう気持ちで、新たな気持でまた旅立ちなさい。そのことをみんなにお願いして、卒業と修了式の式辞とします。2015年3月20日 中学卒業式、修了式 式辞"

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