4月⑤だCOLOR?~THE 脱獄サバイバル

福田雄一脚本作品が好きだ。
勇者ヨシヒコシリーズや、明烏、女子ーズも好きだと思った。セリフの言葉選びが好きなんだと思う。

というわけで、借りてみたこの作品。
田中直樹、佐藤二朗、渡辺いっけいの3人が繰り広げる会話劇。マニアック!でも、会話劇なら脚本を十分楽しめるハズ、と。

そして、確かに面白かった。終身刑に服する政治犯の3人が、軽妙に、時に真剣に、脱獄するためのゲームを行う。そのゲームとは、手を後ろに縛られた状態で自分が被っている帽子の色を当てる、というバカバカしいもの。でも、勝者1人だけが釈放され、それ以外の2人は即死刑、というハイリスクハイリターンのルールが課されていた。

3人だけで、言葉の駆け引きが繰り広げられる。黄色はウンコっぽいから俺は黄色じゃない、という渡辺いっけい(黄)嘘ばっかりついて、佐藤のせいにしようとする田中直樹(赤)2人に振り回されつつ冷静にツッコミを入れる佐藤二朗(黄)絶妙なバランスの、トリオコントのようだ。

内容も良かったし、最後のオチも納得いく感じ。
ただ、時間も短いので、映画館で1800円払えるかというと、ちょっと出せないかも。でも劇場で3000円のお芝居だったら観ると思う。
映画が経済的に成功するのが難しいのは、こういう感覚が原因かもしれません。ウーム。

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