諸行無常

1月1日付で、Sちゃんが異動になった。
県内だが、引越しを伴う転勤で、高速飛ばしても2時間はかかる支店への配属。

去年末の忘年会で、「とにかく明るいS村」を全力で披露してくれたSちゃん。まさか、その数週間後に転勤の内示を受けるとは思ってもいなかった。本人も、そして、彼と仲のいい私やMくんも。

最後に3人でランチ行こうぜ、と昼休みに出かけたのは、1月中旬の金曜日。
これから、Sちゃんがどんな仕事をするのか、どんな職場なのか、仲良くできそうな人はいるのか、彼の不安と話題は尽きなかった。

「これでもう、2度とお前と会うことはないな。」
と、いつものドSっぷりを発揮してるMくんと、
「Mさん、そんなヒドイこと言わないでくださいよ〜。」
と、いつもの奴隷っぷりを発揮するSちゃん。
そんな2人の会話を笑っていると、転勤なんて嘘みたいだ、と思った。

こんな幸せな時間がずっと続けばいいのに、と思う。
でも、同時に、現実にはそうならないことも哀しいくらいに分かっている。

何も変わらないものなど、この世にない。

同じ会社で働いていても、上司が変わり、仕事内容が変わり、同僚が変わり、自分の立場が変わり、そうやってどんどん状況は変わっていく。
その中で、今の職場環境最高!と思える時があったとしても、永遠ではない。何かは変わる時がいずれ来る。
万物は流転する。

だからこそ、仕事抜きでも付き合える、付き合いたい人たちと職場で出会えることは貴重だ。
私にとっては、MくんとSちゃんがそう。

Sちゃんが異動になったように、Mくんもいずれ異動になるだろう。自分だって、急に会社辞める、ってことになるかもしれない。
私達の関係性もいずれ変わるのだ。

だから、一緒に仕事をしたり、気軽に飲みに行けたりする今の環境を、心から楽しみたい。くだらない下ネタで笑いあう時間を大切にしたい。

いつか変わる。いつか終わる。
それを忘れずに、今を過ごす。

数々の古典でも言い尽くされてきたことだけど、今、本当に実感してる。
パイセーン、マジ、諸行無常〜。

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