第19ステージ

今日も、アルプスの山岳ステージ。

スタートしてすぐに1級山岳、その後もいくつものアップダウンが続く、厳しいコース。

メイン集団の中では、相変わらずフルームへのアタックや牽制合戦が繰り広げられていた。そこで、フルームにまさかのメカニカルトラブル。道の端に寄り、停車してしまった。幸いすぐ復帰できたが、この隙に集団内にいた、前チャンピオンのニバリがアタック。
ちなみに、フルームはゴール後にこのアタックはスポーツマンらしくない、と珍しくお怒りのご様子だった。

単独で飛び出したニバリに、他の誰も反応せず。
ニバリは昨年のツール優勝者で、もちろん今年も優勝候補の一人だったが、前半は調子もあがらず、マシントラブルや落車もあった。
でも、後半徐々に調子が良くなってきていたのだ。

私達も、今年のニバリの不調には、少しガッカリしていたので、今日の攻めた走りは素晴らしいと思った。
やっと、海峡のサメ(ニバリの異名)らしくなってきたぞ!

ニバリはそのまま逃げ切って、見事にステージ優勝。
ゴールで思い切り喜ぶ彼を見て、去年圧倒的だった彼の強さがまざまざと思い出された。
総合順位も4位まで浮上。パリでの表彰台も射程圏内だ。

さて、フルームとキンタナの一騎討ち。
今日は、キンタナの絶妙なアタックが成功し、フルームに30秒の差をつけて、ゴール。
総合タイムで、1位フルームと2位キンタナの差は3:10あったが、2:38に縮まった。
これは、まだ分からない!よくやった、キンタナ!!

この勝負の行方は、明日の第20ステージで決まる。
その翌日は、パリでの凱旋ステージを残すのみ。

明日はアルプス山脈最後の難関、つづら折りで有名なラルプドュエズが待っている。
フルームとキンタナの熱い勝負に注目だ。

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