第20ステージ

今日はいよいよ、実質的最終ステージ。
ツールで最も有名なコース、ラルプデュエズ。

こんな、つづら折りすぎる上り坂を、ゴール前に登らなくてはならない。尋常じゃないよ。

今回のステージ、期待を裏切らない、盛りだくさんの内容のレースとなった。

最後のラルプデュエズを前に、ニバリがメカニカルトラブルで、自転車を交換。この間に、メイン集団にいた他のチームがペースを上げた。
そう、まさしく、昨日のステージで、ニバリがフルーム相手にやった攻撃を、今日自分がされたのだ。
これぞ、因果応報。でも、罰当たるの早すぎだよ!

とはいえ、ニバリは、その後無事メイン集団に戻った。
個人総合5位のコンタドールに追い付かれるわけにいかなかったのだ。そして幸い、ニバリは4位の座をしっかり守った。

さて、やはり、一番の見所は、フルームvsキンタナのマイヨジョーヌ争いだ。
ラルプデュエズでは、先にキンタナのアシストのバルベルデがアタック。2年前のツールでは、バルベルデがエース、キンタナがアシストだったことを思うと、感慨深い。でも、バルベルデは献身的なアシストを見せた。
キンタナを引っ張り、何度かのアタックを繰り返し、フルームとそのアシストたちを引き離すことに成功。

キンタナは、バルベルデが役目をしっかり果たした後、逃げ集団から下りてきた他のチームメイトにもアシストされ、ゴールへ向かった。

フルームもアタックに反応していたが、キンタナとのタイム差を計算し、深追いせず。無理しなくても、総合1位は守れるとの判断だ。

それでも、キンタナは力強い走りで、ラルプデュエズの急坂を登り続けた。前にいたピノーがステージ優勝を遂げた後、見事に2位でゴール。
後にゴールしたフルームとの総合タイムは、1分強にまで縮めたものの、マイヨジョーヌを奪うことは叶わず。

ただ、最後のステージをここまで盛り上げてくれた、キンタナの功績は称賛に値する。素晴らしいクライマーの走りだった。

そして、ステージ優勝したピノーも、前大会で総合3位に入る実力者でありながら、今大会の前半は運に見放されていた。落車や、自転車のトラブル。今日だって、腕と足に包帯を巻いての出場。
それが、最後にきて、ステージ優勝。見事に挽回した。

ちなみに、このピノー。去年から「この子、いつも口半開きでバカそう。」と私達夫婦は評していた。
でも、応援してたよ!ステージ優勝、ホント良かった!!

残念ながら、これで、今年のツールはほぼ終わり。
残すところ、明日のパリ・シャンゼリゼでのパレード走行だけだ。

シャンゼリゼをマイヨジョーヌを着て走るのは、私がひいきしてきたフルーム。
本当に嬉しい。明日が、楽しみだ。

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