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親に聞いておくといいこと

70代の親をもつ子どものミッションとして、
聞いておいたほうがいいことがあります。
注意してほしいのは、空気。
今その話する!?という場面でないことを願います。

これからお話する聞いておくといいことは、センシティブな内容です。
場の空気はもちろん、聞き手の表情、話し方、テンポも重要です。

場の空気…あったかくて優しい雰囲気
聞き手の表情…柔らかく優しい表情
話し方…丁寧で落ち着いた優しい口調
テンポ…相手に合わせる

自分の心の準備ができたからと言って、相手の状況も見ずに話し出すのもNGです。
相手もしっかり落ち着いているときが望ましいかなと思います。

機嫌…よさそう
家事、用事…無さそう
お酒…飲んでない
体調…よさそう

このあたりは最低限気をつけたほうがいいでしょう。
寛いだ雰囲気の中ではあるものの、話しはじめは、かしこまって話し始めることをおすすめします。
重い話だし、ここは軽めに…などと世間話の延長で話すと、真剣に話してくれない可能性があるからです。

ここからは空気を変えて真剣な話をしたいんですよ、という切り出し方(切り替え)を演出してみてください。
とはいえ、重々しくなるのも避けたいところ。
難しいところではありますが、あなたの考える【いい塩梅】でおまかせします。笑

・親に聞いておくといいこと


①実家のお金
貯金、借金、ローンの有無。
月の生活費の内訳。
資産運用をしているか
口座をいくつ持っているのか


②かかりつけ医
介護保険申請の時のために。
服用している薬の有無、種類


③延命治療のこと
人工呼吸、人口栄養、人工透析
いよいよというとき、本人はどうしたいか
今の率直な気持ちを聞いておきましょう
迷っているなら、どうやって決めたらいいかまで聞いておくと考えの違う兄弟間で揉めることもありません


④葬儀や墓のこと
葬儀の希望、お墓の維持、親戚付き合いや、揉め事なんかも一応聞いておきましょう


⑤人間関係の把握
親戚付き合い、仲良くしているお友だちなど



⑥重要書類の保管場所
各種保険証、銀行の通帳、印鑑、保険証券、年金手帳、不動産の権利書など

⑦実家をどうしたいか
片付け、相続など


いかがでしょうか?
こんなに沢山あることに驚いた方もいらっしゃるかもしれませんね。
そうなんです。これほどの情報を親本人から聞いておかなければならないんです。

親が70代の子どもはおおよそ40〜50代。
働き盛りでもあり、その子どもも10〜20くらいで一番忙しい時期でしょう。

実家に帰ってゆっくりする時間なんて、一年に1、2度くらい…かつ、しっかり時間をとって話せるタイミングもそうそうあるもんじゃありません。
『時間が取れたら…』と言っていては、先送りになってしまうのが自然です。

ここは、あえて『時間をとる!』と強く決意してもらいたいのです。
もう一度、親に聞いておくといいことを読み返してみてください。
こんなに沢山の重要な情報を、親のコンディションがいいときに聴取しなければならないのです。

会う回数も少ないうえに、親のコンディションがいい日で、自分も優しい気持ちのときなんて、確率めちゃくちゃ低くないですか?
だからこそ、あえて時間をとる!と決めて、計画的に進めてほしいと思います。

そこで、あなたにこのミッションの最重要事項をお伝えします。
①から⑦をいっきに聞かないこと!

時間ないから今日じゅうに全部聞いとこ!
は絶対ダメです。
1項目、一日くらいがいいと思いませんか?
自分だったらどうでしょうか。
いっきに聞き出そうとするのはとても身勝手な行為です。
何度も言いますが、センシティブな話です。
時間が無いのもわかりますが、計画的に慎重に、愛をもってお願いします。

いつかくるその時を、お互い気持ちさわやかに迎えられるよう、今から余裕をもって始めてもらいたくて書いています。

参考にしていただけると幸いです。
ではまた…

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