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猫の恩返し(140字小説)

家を出ると猫が待っていた。最近見かける野良だ。昨夜は雨風が強かったので、もしかしたらと思い、ガレージを少し開けておいたのだ。僕が歩くと後ろを付いてくる。コンビニに寄り缶コーヒーを持ってレジに行くと、猫は読取機に肉球をかざし、「にゃー」と鳴いた。どうやら支払いが完了したようである。

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