夏の朝の女の子(140字小説*24)

ある夏の朝、通勤のため駅へと歩いていると、向かいから小学生くらいの女の子が歩いてきた。女の子は角を曲がり、小径へと入る。ふと僕は思う。小径はすぐに行き止まりだ。角まできて小径に目をやると、女の子の姿はない。9時前だというのに、気温は38度を超えている。ブロック塀で蝉が鳴いている。

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