H. Osaki

日本でただ一人のクチキゴキブリを研究する大学院生が、プロの研究者になるまでのリアルな道…

H. Osaki

日本でただ一人のクチキゴキブリを研究する大学院生が、プロの研究者になるまでのリアルな道のりの記録。ウェブサイト→https://fabre111.wordpress.com/ ・旧ブログ→https://h-fabre.hatenablog.com/

最近の記事

作品で泣けるということ。

先週の金曜日に「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」を観てしまった。 後輩が2度も3度も観に行き、そのたびに翌日放心しているのを見て興味が湧いてしまったのである。 泣いた。 無限列車編とは名ばかり、あれは「煉獄編」であった。 煉獄さんの最期の言葉は、炭治郎と同じく成長したいと頑張っているすべての人に響いたに違いない。 さて、突然の持論だが、少年漫画は2種類に分けられると思っている。 主人公が周囲を救っていく系と、主人公がダメダメ系である。 鬼滅の主人公の炭治郎は圧倒的前者で

    • 行動学会2020

      2020.11.20-22 の会期で行われた行動学会に参加。 オンライン学会での今年初のポスター発表。 コロナのせいでオンラインになっても、やっぱり行動学会は面白い。楽しい。 特に今年は知り合いの方が2人も学会賞に選ばれていて、初日からZoom飲み会でお祝いするなど、個人的にフェス感が溢れる大会となりました。 (※ 大崎は学会をフェスだと思っています) ポスター発表は、自分の発表のスレッドにポスターをアップするのはもちろん、動画や補足事項を次々アップして置いておけるの

      • よさこい生態学セミナーQ&A 回答

        (この記事は旧ブログに2020年6月に投稿したものを移動させたものです) オーサキです。 先週の5/26 (火)に講演した「よさこい生態学セミナー」では たくさんの方々に興味を持っていただきありがとうございました。 そして、なんと、 講演を聞いてくださったshorebirdさんが講評を書いてくださいました。 shorebird.hatenablog.com 講演を聞いていない方もこれを読めば丸わかり!というくらい、詳細にまとめてくださっています。 ぜひご覧ください。

        • 2週間で学振申請書を仕上げた話

          (この記事は旧ブログに2019年4月に投稿したものを移動させたものです) 数人から「DC1の申請書見せてください」((もし、私の申請書がほしいという方は自己紹介を添えてメールください。アドレスはウェブサイトにあります。))と言われたのだが、実はこの申請書、作成にかけられた時間は約2週間ほど。おかげでほとんど大慌ての突貫工事のような作業の嵐を経験した。 それでも採用されたということは、時間がなくても要点を押さえて頑張れば採用される申請書が書けるということなのだと思う。時間を

        作品で泣けるということ。

          私が独自の研究テーマを見つけるまで

          ※同じ内容をブログにも投稿しています。読みやすいほうでどうぞ。 https://h-fabre.hatenablog.com/entry/2020/05/09/231750 こんにちは。 オーサキ(@hara_no_mushi)です。 私は学部4年で卒業研究を始めるとき、 指導教員から与えられたテーマではなく、 自身で研究テーマを持ち込んでゴキブリ研究を始めました。 先日これについてTweetしたところ、詳しく聞いてみたいという声がありました。 なので今回は、 学部

          私が独自の研究テーマを見つけるまで

          研究は天職

          面白い文献を読んだとき。 ゴキの動画を見たとき。 そんな日々の研究の最中に 湧き上がる知的好奇心を感じる。 「ああ、自分は研究が1番好きなのだ」 と腹の底から実感する。 知的労働が好きなのだ。 ゴリゴリと論理で攻めるのが大好きだ。 考えうる可能性を場合分けにより網羅し、 反例を考え、 発散したアイディアを再整理し、 新しくその事象に適切な構造を考え、 それを文献や他人の意見で吟味し、 フィードバックを得てアップデートを繰り返す。 この過程のどの段階も楽しくて仕

          研究は天職