仕事#4

しばらくぶりですがブラック体験の続きを書きたいと思います。
このあたりからは具体的な話が出るため、どう書いていこうかな…と思いつつはじめてみます。
今回はお給料のことが中心です。

以前の記事はこちら↓

前回晴れて内定をいただいたはらなみです。
関東と東海で各1拠点支店がある広告会社に就職が決まり、入社前、同期入社の社員と役員とともに食事会がありました。
就活時期は髪色を黒にしていましたが、食事会の時は金髪だったのでそのまま行きました。社長には「まぁ…学生だしね…入社したら常識の範囲内でね…」と言われ、同期には後日「ヤンキーが来たと思った」と告白されました(何度も言いますが私は優等生で来ている真面目が取り柄の人間です)。

因みにこの同期達は、いまだに連絡を取り合う仲です。すでに全員転職していますが…(ブラックあるある)
新卒の同期ってほかの同僚とはちょっと違うというか、会社が変わったり離れたりしてもなんだかんだ繋がっていることが多いと思うのですがどうなんでしょう?やっぱり社会に出て初めての、一緒にスタートを切って苦楽を共にした人びとだからでしょうか?まぁどうしても合わない人がいる方も多いと思いますが…人それぞれかな。もう世の中ぜんぶ人それぞれかな。

前回の記事で就職先を選ぶ基準として、以下の通り報酬のことを書きました。
そもそも仕事って、自分の労働力を売ってお金を得る行為です。このくらい頑張ったらこのくらいは報酬ほしいな、その報酬ならこのくらいの生活できるな、プラスマイナスやりたい仕事そうでない仕事、を全部天秤にかけて判断し仕事を決めるべきだと今なら思います。

私が働いていた会社では「固定給+α」をもらっていましたが、+α部分は「通勤費」「移動にかかった実費」「歩合」で、残業代はありませんでした。
今となっては残業代なしの時点で「えーーー!!もうその時点で無し!!!!」なんですが、それはいったん置いといて。

通勤費に関しては、一応家から会社まで通勤する道のりにかかる最小金額分が出る、というよくあるものです。なるほどと思ったやり口(言い方悪いですが)が、地元の子の採用を抑える(通える範囲に住んでいる子を採らない、もしくは遠い支店配属にする)⇒会社の近くに一人暮らしをさせる(個人の実費)ということ。そのため会社から出るお金は少なく済む、というからくり。
ただそのやり方は、経営側から見ると結果としてマイナス面が多かったように思います。
所縁のない場所で暮らしていくことにストレスがないのは、遊んだり観光したり食事場所を開拓したりしてその場所が真新しいせいぜい半年~1年程度。それ以降はよっぽど離れたくない理由がなければ割とあっさり切ってしまえる=やめて帰ってしまってもいい、と見切りをつけやすい気がしました。

次に移動にかかった実費ですが、仕事柄あちこちに取材に出向くことが多くこれは必須でした。
ただ、これも最安の移動方法でなかった場合は「なぜその移動になったのか、必然性はあるか」を説明しなくてはならなく、タクシーを使った場合などは「まぁ…請求するというならこちらは断れないけど…社会人として常識の範囲内でさぁ…ちょっと考えてさぁ…」とうだうだ言われて最終的に計上できない雰囲気に持っていかれる、となるのがめんどくさかったので自分のお財布から出すこともままあったように記憶しています。
これはポリシーとして何を言われてもきちんと実費計上する、と決めていた人は嫌味にも肚を括っていたし、そうでない私のような人もいたし、会社としては(ねちねち嫌味を言う是非は別として)なんでもかんでも経費計上するわけにはいかず頷けるところだったので、ここからの教訓は「会社の方針通り最安の手段で移動しよう」そして「何を言われても曲げないよう肚を括れ」もしくは「嫌味を言う会社に入るな」でしょうか。

歩合については、基本はありませんでした。
業績が良かったのでボーナスだよ、という名目で年に1回くらい小遣い程度のお金がもらえるときもありましたが、帰省時にもらうお金よりは安いくらいの金額でした。。

因みに固定給は、最低賃金は貰っていましたというくらいです。昇給については役員の独自の評価(非公開)に基づいており、1年働いても数百円しか上がらなかったり、500~1000円程度上がる人がいたりと、詳細は不明です。
残業代という概念がなかったので、日々の業務に終わりはなく、会社規定の上限いっぱい働いて時間で割ると何百円でした…。
働き方はもっと上手くすべきだったな、追々この辺も書けたらなと思っています。

入社当初から言われていたのは、会社の売り上げは既存の社員で賄っており、新人の働きは会社にとっては寧ろ赤字(先輩社員の働く時間を削って仕事を教え、スピードはなく、成果物もよくてギリギリ及第点だから)だ(から給料が低いのは当たり前)ということ。
業務内容の性質もあり、確かにその通りなんだろうな、とは思うものの、まぁ今の自分が思うとすれば「確かにそうだけど言い方とかあるやろ」でしょうか…。
これが新人教育なのかパワハラなのかは受け取り手の性格による気がしますが、私はこういう役員の方針や考え方がしんしんと蓄積していき、ぶっ壊れる直前で逃げました…

現在就職活動をしている方はデジタルネイティブが多いと思いますので情報収集されていて私よりもっと賢く当たり前のことを言うかと思いますが、言いますね。
希望企業の給料形態はどんなものか、既定の固定給とそれが上がる条件、歩合給の評価観点、どこまで給料で保障されているのか、あたりはよく確認したほうが良いと思います。
働けど働けどお給料が上がらず、生活がままならなくなり、貯金もできなくなってくるとだんだん気持ちが病んできます。
はじめは夢が叶うだけでよかった、好きなことができればお金は二の次でよかったとしても、いろんな「?」が増えてきて会社に疑念が膨らんでしまったときに、貰っているお金に納得できていれば「まぁ働いてる分金もらってるしもう少しやるか」と思うこともできますが、搾取されていると感じていると「辞めたいけど辞められない(往々にしてブラック企業は希望のタイミングでやめられません)、でもお金ない、生活でかかるお金を削るしかない」となって冷静ではいられなくなってしまうので…

私が当時最も苦しかったのは今回の部分だったかもしれません。お金があればもっと気持ちに余裕をもっていろいろな選択ができたでしょうし、どのように評価されてどのくらいお給料が頂けるかというのは、現在仕事を選ぶ基準として大きな柱となっています。

新卒だったのは何年も前ですが、このシリーズを書いていると当時のヒリヒリと辛い気持ちが思い出されて気分が落ち込んできます…心なしか頭も痛いような…
若かったからこそすげーバカだったなーなんも考えてなかったなーと恥ずかしく思いつつ、次回に続く。。。

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