仕事#2

前回は大学時代のアルバイトと、教職に進まなかった理由について書きました。
今回は新卒で入った会社…のまた前段、就活について書いてみたいと思います。

”小さなころからの夢を追ってみたいという気持ちも諦めきれず、いろいろそれらしいことを並べましたが、何よりも「人のために人生を捧げる覚悟」を持てなかったんですねーお恥ずかしながら。”

と書かせてもらったのですが、「小さなころからの夢」というのが「本を書くこと」なのでした。本虫ですからね。(本虫→推薦図書について/穂村弘について https://note.mu/hara_nami/n/n34381fc1c079

本を書く→自分に才能がないことはわかっている(致命的に書きたいことがなかった。投稿をしてみようと何かを書き始めても、形にすることができなかった。どうしたらいいのかわからなかったし、何のためにこれまで本を読んできたの…と何度も絶望しました)→本づくりに関わる仕事がしたい→編集者
ということで、一旦の目標は出版社の編集に定めて就活していました。

そこで立ちはだかるのは、育てに育てられた大きな自意識。
中途半端にいい学校に行っていたことと、実家から遠く離れて大学に行かせてもらっていたこともあって、故郷に錦を…ではないですが完全に大手病にかかっていた私は、誰もが知っているレベルのめちゃめちゃでかい出版社に片っ端からESを出して面接に行って、片っ端からお祈りされまくっていました。

周りは教員採用試験とか、公務員試験とか、いろんな試験の勉強をしていて、一般企業への就職を希望している割合のほうが少なく、「勉強を頑張れば合格に近づく試験」ではなく「自分のどの適性を見られているのかわからない、たぶん会社によっても違う就活」を選んだことを後悔していました。
教採だって勉強だけを見ているわけではないし、教職を目指さない理由は自分の中で明確だったし、そもそも勉強したからといって試験に受かるほどの実力があったのかは今となってはわかりませんが、とにかく当時は焦りばかりが募っていきました。

焦れば焦るほど周りが見えなくなり、身の程を知るってことが重要なんじゃないか?????と思うようになり、聞いたことのない会社へもエントリーをし、出版社や編集という枠からもいつしか外れていき、迷走が始まりました。

もしもこれから就活という方がいたらよく考えてみてもらいたいのですが、いくら焦ったとしても自分が何をしたいのかは見失わないことを意識してほしいです。
経験は慣れを生み、興味ない仕事でもできて評価されるようになれば楽しくなるのは前回書いた勉強が楽しくなるプロセスと同じです。ですが、「慣れて」「できて」「評価される」までにはまぁまぁ時間がかかります。よく言う最低3年は…というやつですかね。3年とは言わずとも、1年くらいはかかると思います。が、興味もなく、焦りと妥協で選んだ職場で1年頑張るって結構精神力使うんですよねー。
「これだけは譲れない」というものを決める、その項目の中には福利厚生やお給料の最低ラインもきちんと考えて挙げておく、最悪1年2年くらいは周りから遅れたって死ぬわけじゃない(その間バイトするとかもあるし)、と思って就活に臨んでいればなぁ…というのは当時を振り返っての反省ですが、当事者の時は焦りますよね。無理なら実家に帰ってこいと言われていたら猶更…。

そんなわけで、焦りに焦り迷走を続けていたタイミングで出会ったのは小さな広告会社でした。
リクルートサイトをずっと見ていると、同じような文句が並んでいて記載内容がテンプレ的になっているのが分かってくるのですが(それで比較ができるので合理的ではあるのですが)、そうでない会社もたまーにあるんですよね。
今考えるとそんな会社ってめちゃめちゃいいかクッソ地雷かどちらかに振られているような気もするのですが、「ここはほかの会社と違う!!社員を大事にしてくれそう!!ここに入りたい!!!!!」と思いました。
お給料は多くないけど、頑張っただけ実力がついて給料も増えていきます、最初はみんな初心者だから出来なくても大丈夫、しっかり育てます、みたいな感じも「マイナス点も変に隠してない…」と思えたし、やたらESの最低文字数も多いのも、「むしろこれって書く力を試されてるんじゃない?この文字数筋通った文章書けるってだけでふるいにかけられてるんじゃない??」という感じがしました。
確かにふるいにはかかっていたんです、今思うと。
就活に疲れ切っていたので、ここがダメならもう地元に帰ろう…と背水の陣でESを提出しました

なかなかしたい話に辿り着きませんね。。。
もう少しで就職します。よろしくお願いします。

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