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【古民家モノづくり #2】 持ち主さんと一緒に、古家具をリペアをした話

遺品整理をさせていただいた古民家のオーナーさん。その方の、義理母さんの嫁入り道具だった収納棚をリペアさせていただきました。

手入れ前の状態がこちら。

この収納棚、実はかなり保管状態が良いんです。虫食いの形跡もほとんど無く、引き戸の歪みも少し手入れすれば稼働する状態でした。当時、屋外に置いてあって雨晒しになっていたのを、オーナーさんが『何かに使えるかも?』と思い立って、直接は雨の当たらない場所に保管していたそうです。雨に濡れないだけでも、雲泥の差になるんですよね。


⚪︎今回はオーナーさんと一緒に古家具のリペアをしました

オーナーさんは、モノづくりにとても積極的な方で、せっかくなので古家具のリペアを一緒にすることにさせていただきました。遺品整理をした古民家で、まだまだ使える古家具を、依頼主の方とリペア・リメイクすることは結構あります。その方が、代々使ってきたご先祖さまも嬉しいでしょうし、モノづくりをすると、そのモノ自体に想いが入るので、結果長く使っていただけます。

⚪︎古家具リペアの工程

今回は、収納棚の保存状態がとても良いので、

◆埃取り
◆水洗い
◆丸一日自然乾燥
◆建具微調整・補修(ここは私が担当)
◆ヤスリがけ1回目
◆塗装
◆自然乾燥
◆防汚・防水加工
◆仕上げヤスリがけ2回目

という工程で、オーナーさんと一緒に仕上げました。

水洗い・自然乾燥の工程

古家具、特に箪笥の類は水分を吸収しすぎると、木材自体が膨らんでしまうので、上手く開かなくなることが多いです。そういった時は、タオルでひたすら拭いたり、ヤスリがけして汚れを落とします。今回は、その心配はなさそうだったので、水洗いを選択しました。こちらの方が、圧倒的に綺麗になります。


塗装工程。布は使わなくなったタオルを再利用。


塗装すると、どんどん変わっていくので楽しいんです。

仕上がった収納棚がこちら。


仕上げヤスリまで終わった収納棚。

この収納棚は、ガーデニング用品の収納棚として、再活用されるとのこと。やっぱり、ビフォーアフターがはっきりわかるのは、本当に面白いです。

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