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古家具引き取りをしてわかった、自分の引き取り基準マップ

昨日、新年最初の古家具類引き取りに行ってきました。中型トラック1台分ほどの量になったでしょうか。


裁縫箱や小さいデスクなどなど

引き取っていて「あーー自分が大事にしている価値基準ってこれじゃないかな?」と思いましたので、今日はその話をしてみたいと思います。


発想がすぐ出てくるものと、すぐ出てこないもの

引き取っていて漠然と思っていたのは、「これは使ってくれる人が見つかるかな?このままではなくても、アップサイクルすればいけるかな?」という点です。これをすぐ判断できるのは、箪笥や机、木材などですね。

そのまま販売することができなくても、色んなアイディアが出てきますし、加工することもできる。リペア後の完成イメージもすぐわかる。


建具としてはボロボロでリペアして使えないけれど。。


古材フレームとしてアップサイクルすれば、付加価値もついて販売できる。

色々とごちゃ混ぜになる単語

リペアは読んで字のごとく、「修理・補修」といった意味なので、わかりやすいですし、馴染みのある言葉かと思います。

ただ、毎回使っているアップサイクル、そしてリサイクルやダウンサイクルとはどう違うか、少し触れておきます。


⚪︎アップサイクルとは

本来は捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生することで、「創造的再利用」とも呼ばれています。デザインやアイデアによって付加価値が与えられることで、ものとしての寿命が長くなることも期待できるため、製品のアップグレードと捉えることもできます。

⚪︎リサイクルとは

リサイクルは、廃棄されるものの中から使えるものを取り出し、原料や材料として再利用することです。廃棄されるものを再利用するという点ではアップサイクルもリサイクルも同じですが、アップサイクルは原料や材料に戻すのではなく、元の製品の素材をそのまま生かすという特徴があります。

古材フレームは、建具の一部分をそのまま活用して作成しているので、アップサイクルになりますね。

リサイクルの例で言うと、例えばペットボトルを原料にした繊維で作られる衣類や、紙ごみから作る再生紙、トイレットペーパーなどがそれに当たります。

⚪︎ダウンサイクルとは

ダウンサイクルも新たな価値を生み出しますが、その価値は元の製品よりも下がってしまうことが、アップサイクルと異なる点です。たとえば、古くなった洋服を雑巾にすることなどが該当します。

私がよくやるのは、着なくなったTシャツを、小さく切って木材塗装の時に使うウエス(布)として使いますね。

ダウンサイクルは、近いうちにゴミになる可能性が高いため、持続性の低い再利用であり、製品のダウングレードと捉えることもできます。

▼引用元▼



「アップサイクルと、リサイクルの違いってなんですか?」と聞かれることが意外と多いので、こうやって書いてみるとわかりやすなと発見でした(笑)。

自分なりの引き取り基準マップ

そして、「自分が古家具を引き取っているときに、無意識に考えていたこと」をマップにしたものが、下のものになります。

自分なりの引き取り基準マップ

自分が大事にしているのは、「リサイクル・ダウンサイクル」ではなく、「引き取ってそのまま販売できるかどうか」でもなく、

「リペア・アップサイクルができるかどうか」

そして特に

「アップサイクルできるかどうか」

なんだなということがわかりました。例えば、下の写真の建具。

建具としては、そのまま販売もできません。リペアするのも難しい。仮にリペアが可能なものだったとしても、「綺麗にリペアして、リペアにかけた人件費以上の付加価値をつけて販売できるか」も、なかなか難しい。それくらい、建具はなかなか売れない品です。

ただ、「アップサイクルできるかどうか」としてんで見たら、話は変わります。

建具をアップサイクルした、古材フレーム

建具としてみるのではなく「木材」として見てみたら、まだまだ使える。綺麗に分解し、加工するスキルや時間を鑑みても、それ以上の付加価値をつけることは出来る。

建具だけでなく、箪笥や棚も「どこまでリペアできて、リペア出来たとして使ってくれる人が見つかるかどうか」はとても考えますし、「今の自分にこの箪笥を綺麗にリペアできるスキルはないな」と思ったら、引き取りは要検討してます。リペアのスキルがまだまだなんだと痛感します(汗)

⚪︎アップサイクルが全然イメージできない品

古家具引き取りや、古民家の遺品整理でよく出てきて、引き取りができないものが3つあります。それが掛け軸・食器・衣類(着物やモンペ)です。この3つは私ではリペアもアップサイクルも出来ないからです。

今回の引き取りでも大量の着物やモンペが出てきました。

食器は、デザイン性のあるものや平皿は、使ってくれる方が比較的見つかりやすいので、「ものによっては引き取りができるかなぁ」と言う感じですが、リペア・アップサイクル手段を私は持っていません。

着物やモンペといった衣服は、先にも述べた「木材塗装の時にウエスとして使う」くらいの、ダウンサイクルの手法しか思い浮かびません。なので、引き取りは、難しい。

掛け軸は、掛け軸専門の古物商の方に、目利きをお願いするくらいしか、まだ答えが見つかりません(汗)。

ずっと「この3つどうしよう。。」と考えてはいるので、リペア・アップサイクルしている人が見つかったら、どんどんその人に紹介しようと思っています。

まとめ

古家具の引き取り基準も、言語化してマップにしてみるのは今回が初めてで、「無意識にやっていたけど、特にアップサイクルを大事にしていたんだなぁ」と、新しい発見でした。このマップはまた更新していくとは思いますが、その都度頭の中をシェアしたいと思います!

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