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作ること、たまにでいいから続けること

忙しさにかまけて、とはまさにこの事。

気をつけていてもいつも大事なことを忘れそうになる、自分の悪い癖。

考えてみれば6月ごろからお盆休み、多少のレンタルは挟んだものの、企画展ラッシュ。企画展、ってのはわかりやすく言えばギャラリー使用料などは頂かず、展示作家さんの作品の売上で利益を出していく。

つまり、作品売れないと利益がない。

言うまでもなく、作品なんてそう簡単に売れるものではないのですよ。僕自身、今では少しはマシになったけど10年前とかは個展やって一点も作品売れないとかザラにありましたから...

しかししかしお陰様なんとかかんとかやってこれています。ほんま皆様のお陰。ありがとうございます。BARの売上もあるとはいえ、ほんまよくやってるよなぁと思います。でもこれも全て作家さんのおかげだからね。誰よりも頑張ってくれているのは作家側で、僕はちょっと手助けするくらい?手助けにもなっていないかもしれないが。ご購入いただいている皆様やドネーションいただいている皆様も本当ありがとうございます。

......はい、そんな感じで最近すごく鼻息荒く過ごしてましたね。

そして今回開催中のグループ展「冬展」は久々のレンタル展、一階のみ。

正直、めーーちゃめちゃ肩の力が抜けたんですよね。上記の通りここ最近は作品が動くか、先日のクラウドファウンティングのように、利益を上げる為に四苦八苦していたからなぁ〜。うちの利益を上げることは勿論だけれど何より企画展にするってことは心から応援したい作家な訳です。その作家の作品が売れることは僕にとってもすごく喜びなんですよね。めちゃめちゃやりがいはあるのだけれど、こうして少し肩の力を抜いて考えてみるとなかなかエグい商売をしているな...と思います。

そんなこんなで今回のグループ展は京都造形大学の卒業生の集まりです。在学中にとあるイベントで意気投合した学科もバラバラの5名がそれぞれ卒業後初めての展示。

何かを作り、表現して、発表する。

僕もこうした活動を19歳から始めてもう17年。夢を熱く語っていた多くの友人たちは現実を知り、活動をやめたり、家庭を持ったり、それでもまだねちっこく続けている友人もいる。勿論何が正しいなんてことではありません。活動を離れる人が悪い訳でもない(でもどーせやめんならテキトーに夢語るとかして欲しくなかったけどなーと今も思うが)。

でもこうして作ること、たまに思い出してほしいんですよね。作る喜び、自分の表現に向き合うことは自分と向き合うこと。やめるのは簡単だからね。のーんびりでいいから続けてほしいなぁと思います。恐らく卒展以来の展示何だろうけれど、初日はあたふたとテンパっていた皆様も随分作家の顔になりました。恥ずかしくても、自身がなくてもちゃんと自分の作っていることを伝えるって大事な作業だな。

そして僕自身、そんな彼女たちを見ていて色々と思い出すことがありました。あと二日よろしくね。

大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。