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雨の芦屋

2日間休みだった。久々に特に予定のない2日間。予定がなくとも家族と制作は否応なくそこにある。それでもいつもに比べてぐっすり寝た。雨の日は、よく寝れる。

2日目の今日は午後過ぎよりお出かけ。友人の渡部の個展を見に芦屋川まで行く。芦屋川とは阪急神戸線で梅田から15分程。芦屋美術博物館か、数年に一度渡部が個展をする時にしか縁のない街。ただ目的地があり駅からそこまで寄り道する事もなくただ通り過ぎる街。

妻と娘とで行ったので一人で行く時とは勝手が違う。本当は人の個展を見る時は一言も喋りたくないくらい集中したいのだけどそうもいかない。9ヶ月の娘をあやしながら、世間話をしながらだけど、しっかり見る。

作品によってはしっかりと見れない作品もある。もう、てんで、見る気も起きない作品は世の中に沢山ある。そんな時は適当に流してみる。渡部の作品はどんどんどんどん遠くへ行く。見えなくなるくらい、戻ってこなくなるくらい遠くへいく。だからか会場へ入ってすぐ、作品を見ても作品達がどこへ向かっているのか見当もつかなかった。あー、これは、俺は彼女の作品をわからなくなってしまったかもしれない、とさえ思った。別に友人であるから作品も必ず理解できないといけない訳ではないが。

と、何回か見直したりそうこうしていると彼女の作品達の輪郭が変わってきた気がした。僕の見方も変わったのだろう。わからない、と思っていた作品達がなくとなくわかるような気がしてきた。作品の行先がなんとなくわかった。もう少し見ていたかったが長居もできず帰路へついた。

芦屋川駅前で偶然ばったりと随分昔にとてもお世話になったデザイナーのsさんと遭遇した。芦屋川から一駅だけ帰り道が一緒になり色々と話をした。以前会ったのはちょうど一年前くらいだけどその前にいつ会ったかも覚えていない。

sさんとももう10数年前からのお付き合いになるが最近10年ぶりに再会する人がいたり、10年ぶりに止まっていた時間が進み始めるような感覚によく陥る。気がつけば僕は36歳になっており、周りも随分歳をとり、若い人達がわんさかいる。

なんだか余計な話をしたようの気もするが、いつも僕ばかり話してるような気がするな....実際そうなんだろうな。いつもありがとうございます。

帰って少し制作する。雨の日ば筆が鈍るな

走り書きにて誤字脱字失礼

#日記

大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。