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「より良い北海道、より良い未来へ」 プロキタ代表 鈴木広樹さん

YouTubeの北海道限定旅番組「~北海道活性化推進ローカル番組~プロキタTV」の運営や北海道クイズのアプリ開発など、北海道を活性化する活動を行う「プロキタ」の代表である鈴木広樹さんにお話を伺いました。今回は特別に副代表の續木 孝道さんにも同席いただきました!

【プロフィール】
鈴木広樹 すずき ひろき 男性
北海道遠軽町出身。18年間過ごした遠軽を飛び出し、札幌へ。
平成26年Twitter「北海道の遠軽町を活性化させよう!」立ち上げ
平成30年任意団体プロキタ団体を設立し、精力的に活動中。
座右の銘:無理をしない


自分の人生を作りたい、自分の人生を生きたい

記者:今のお仕事をされたのはどんなことがきっかけでしたか?

鈴木 広樹さん(以下敬称略):北海道遠軽町で生まれて、物心ついた頃には母親がいませんでした。自分は祖父母に育てられたんです。あれもダメ、これダメという感じで・・・。地元を離れて自分の人生を作りたい、自分の人生を生きたいって思うようになりましたね。
遠軽の高校を卒業して、札幌に引っ越してきました。

記者:その頃は何を目指していたんですか?
鈴木:当時はインターネットビジネスや始まったばかりのアフィリエイトみたいなものに関心がありましたね。

自分のブランドを立ち上げたいとも思いまいした。
そして、どうせなら社会の役に立つものをつくりたいと。

社会の役に立つって一体どういう事なのか、自分に問い続けた時期がありました。

その頃、地元近くの北海道北見市の商店街のシャッターが連なって閉まっていたのを思い出したんです。不景気やいわゆる過疎化で人がいなくて、閉店するお店が続出していました。

自分に何かできる事はないか、北海道のためになる事はないか・・・考えました。

当時Twitterをやっていて、「これで何かしらの発信をしていけばいいのか!」と閃きました。
その頃はまだ、地元遠軽町には町の公式ホームページがなかったんです。

だからまず「遠軽町公式Twitterを勝手に立ち上げてしまおう」と。


遠軽町だけじゃなく、全国的にもそんな考えが生まれたらいい、というのも出てきて。

そこから「Project HOKKAIDO」というプロキタの前身の企画を立ち上げました。ただ、具体的に何をするのか、コンテンツのイメージが漠然としていましたね。

TVでリポーターの様子を見て、自分も自分の言葉を伝えて、発信出来たら、と思いました。
カメラマンや動画に必要な人材を募集するためにWishScope(ウィッシュスコープ)というクラウドソーシングの仕組みに初チャレンジしました。

それに現在プロキタの副代表であるの續木(つづき)さんが反応してくれて。それが副代表との出会いだったんです。

人が人らしく、生きやすい環境を作る

地域活性化=経済活性というのももちろんあります。
それ以外にも、いじめを減らす、環境をよくする、思いやりを大切にするというのもあると思うんです。

もっともっと人が人らしく、生きやすい環境ができる。それを作る。
Project HOKKAIDOではそれをやっていきたいと思って始めたし、プロキタでもそれを続けています。

ある時、北海道のある街でお客さんの対応がすごく適当というか、無言、無表情で対応するような。接客の観点からみたらほんとにひどい状態で、決して気持ちの良くない対応。他の現地取材しにきていた人たちからも、言われるくらいの状況でした。
その現在地、その状況も全部抱きしめてその地域を活性化したい想いが溢れました

正直「お客様は神様」という接客姿勢も必ずしもベストではないと思います。それにお客さんが図に乗る構造というのは双方にデメリットがあると思うんです。
お互いに謙虚な姿勢が必要だと思うんですよね。

記者:プロキタをやり始める前からそういったことは感じていたんですか?
鈴木:そうですね、立ち上げる前から感じていました。

續木:その「思い」をどう現実で作れるかが重要です。
僕らの団体がその実績を作る事ができれば、他でも実現が可能だという事です。

今のプロキタは良い面、悪い面をの両方を含めて、「仲間」だと思います。
最近メンバーが増えてきて、解決課題の中心が変化しています。

雇用契約などがあるわけではないので、継続する難しさを感じています。



記者:これまでの活動からどんな気づきがありましたか?

鈴木:Youtube でプロキタTVを立ち上げ、バーチャルアイドル(くまもん、ふなっしーなど)キャラ(天衣メノ)を立ち上げました。

北海道活性化キャラクター『天衣メノ』



北海道の商品の付加価値になって、価値を上げられるようなモノを作れたと思います。

これまでは「自分達がやりたいこと」に集中してきました。

地域から“何を求められているのか”に目を向けられてこなかったということに気づきました。
「地域の人の声」を全然聴いていなかったと思います。聞いたとしてもこれまでは反映できる状態じゃなかった。

仮に地域の人に求められていないとしても、
その地域にはないものを自分たちが提供することで
求められるものを生み出す(ニーズの開発)
ことも可能だということに気づきました。
そして、それを持って活動する事が大事ということにも気づきましたね。

ある時期に某企業から依頼されていた動画作成をしていて、動画編集の作業に追われていたんですよ。

それで他の地域活性団体の代表から「芯が弱いね」って言われました。

「何がしたいのか」「地域が求めている声を聴くのは大切だよ」
というアドバイスをいただいて。

ニーズから派生させていくことが大切、ということも教わりました。

自分たちが発信をすることからスタートではなく、相手を知るっていうところをスタートに発信する事が大切だ、と。そんな風に順序が変わりました。

記者:その気づきから、どんな夢を描くようになりましたか?
鈴木:ベースに何をしたいのか?を忘れていた時期があったと思います。

本来は、「地域の役に立ちたい、その為にどんな事をすればいいのかを考えるのが大事」と思っていたんですが、そうじゃなかった。

ベースからずれたり戻ったりを繰り返していましたね。

だから新たな夢というより、ベースに戻る事をしています。
地域の活力を向上する、
地域の人達の個性を爆発させる、個性を表に出せる世の中に
していきたい。

自分たちの活動を見て、自分も何かしたいと思えるような、そんなことがしたいです。

自分の地域に関心がない人もいます。
だけど、ニーズを持っていない人に対してもニーズを作ってきたい
実際に行動レベルまで行かなくても、そんな心持ちでやっています。

記者:目標や未来図はありますか?

鈴木:長期目標はあまり得意じゃないですね。
アイディアを出して、まずは1つの町で、1つのプロジェクトを終わらせるというのを考えています。

これまで代表や副代表が自ら行くことが多かったので、その他のメンバーと循環していなかったと思います。
もっとメンバーとコミュニケーションをしっかり取っていきたいです。メンバーの事を知る、メンバーの想い、何をしたいのかを知ることで、幅や広がりを持たせたいですね。やる事も多くなったから、手分けして出来る事をやっていけるようにしています。


自由に生きたい!自由に生きれる!

記者:どんな心の在り方や認識の変化が今の活躍に繋がっていますか?

鈴木:色々ありますが、遠軽で親元であれこれダメ!平凡なレールに乗らなきゃダメ!という縛りが強かったんですよね。
でも自由に生きたい、生きれるんだ!を叶えたいと思いました。

遠軽から出て、札幌に来て色んな人に会いました。そこで出会った人たちは、やりたい事はやるべきだ! それを実現するためにバイトでもなんでもすればいいんだ!そんな話をたくさん聞きました。

それが自分の背中を大きく押してくれました。

そして、出会った人たちから感じた謙虚さ、思いやりがプロキタを継続している理由です。

今の時代、終身雇用制度がなくなり、会社員やりながら会社とは別のことをしたり、フリーランスが増えてきました。会社に依存しない生き方、それが広がっていくと思うし、北海道でやりたいことやれるように応援していきたいです。

記者:素晴らしい変化を経験されたんですね。これからの活躍を楽しみにしています!ありがとうございました!

****プロキタについてはコチラ!****

http://www.pj-hokkaido.net/index.php


【編集後記】
取材を担当した原田と松本です。自由に生きたい意思が今の時代にも溢れている中、それを実践している方とお会いでき、とてもワクワクしました。日本の各地でシャッター街が増えている昨今、若い力、地元の力を活用して活性化してく一助になり、日本の希望になると確信しています。これからも応援し続けたいと思います!

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。








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