100点を取っても、褒められない人

オリンピック。

銅メダルで絶賛される選手と、銀メダルでガッカリされる選手がいる。


中学校。

100点を取って褒められる人間と、そうでない人間がいた。


中1の頃、なんだかもうむちゃくちゃ嫌いな奴がいた。

私は運動と数学が苦手なのだけど、それなりに性格がよい。

その子はバレーボール部で理系で性格が超絶悪かった。

中1というのは小学生に片足つっこんでるようなもんなので、

善人悪人云々よりかは一緒にいてなんとなく楽しいやつとつるむものだ。


まあとにかく、体育がバレーボールで、私は全然役立たずで、

その子はバレー部なもんだから威張り散らして

私の手首とガラスのメンタルはボロボロに腫れあがってしまった。


次の授業は数学のテスト返却で、私は過去最低点数を記録して、

その子は学年で唯一100点を取って、

先生から名前を呼ばれて誇らしげだった。


その日の日記には、シャーペンで穴がぶすぶすあいている。


どろどろとした感情を抱えた文化部というのは粘りっこい。

次の日から私は丸尾君も真っ青な勢いで数学に打ち込み、

次の試験で私は学年で唯一100点を取って、


だけども先生から名前を呼ばれなかった。


学年最高得点、実は何度か取ったことがある。

なぜか私の時だけ名前が呼ばれない。

だからみんな、私の実力を知らない。

自己顕示欲が水分よりも多い中学生の体には余りに酷い仕打ちなり。



大嫌いだったその子とは無事にその後接点もなく、

お互いそれぞれの学校生活を全うして、いたはず、


私は今、第一志望だった大学で3年生を終わりかけている。

来週から就活が始まる。


SPIの分厚い教科書を買ってから1カ月がたつ。

第1章の数学を2ページで諦め、机のインテリアに仲間入りした。


ハァン私どうやって数学5年間やりきったのだろう


ふと、7年前に教室で赤ペンを握りしめていた手の感覚が蘇った

余談ですが小学校時代テスト返却でよく赤鉛筆折ってた怖い子だ



銀メダルを取って、ガッカリされる選手がいる

100点を取って、褒められない私がいる


なぞのポジティブが芽生えかけたよ


5

ぎしちゃん

ジコブンセキ

お風呂でやっていたアナザースカイごっこの延長戦
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