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「プ女子」という言葉の悲劇

こんばんわ。ハラひでです。

プ女子」って聞いたことありますか?

ここ数年、女性のプロレスファンのことを「プ女子」と呼んでメディアに取り上げられている。

・プロレス女子を略したもの
・BL(ボーイズラブ)が好きな女性、「腐女子」と掛け合わせた言葉

この二つから出来上がっている言葉(造語)である。

メディアの認識が間違っているという悲劇

「プ女子」という言葉は語感もよく、団体やファンの間にも浸透するほど使い勝手が良かった。特にそれまで男性ファンが多かったプロレス業界にとっては新しい風潮として女性客を増やすことにも使えた。
しかし、その言葉で取り上げる際にメディアは認識を間違えていた。
メディアが紹介するのは必ずと言っていいほど「イケメンレスラー目当ての女性客」というもだったのだ。
僕も紹介された当初は、それまでなかなか現代プロレスがメディアに取り上げられることも少なかったのでテレビで紹介されるだけで喜んでいたのを覚えている。
ただいつになってもイケメンの紹介や筋肉フェチのような報道しかされないので「ん?なにか違うぞ」と思うようになった。
自分たちはプロレスの楽しさを周りに知ってほしかったのだ。

実際の「プ女子」はプロレスをとても満喫している

実は僕の嫁もプロレスのファンで一緒に会場に行っているのだが、その熱気は男性ファンよりもすごいかもしれない。
好きな選手のグッズを身にまとい、応援するのはもちろん、今後のストーリーを予想したり技の説得力や若手の成長も見守っている。
器用な女性ファンの方はプロ並みの写真を撮ってSNSにあげているし、絵を描いている方もいる。もちろんコラムを書く方も。
つまりただイケメン目当てに来ているファンはほとんどいない。大半の女性ファンはプロレスを思う存分、思い思いに楽しんでいるのだ。ファンとして男性も女性も何ら変わらず区別さえする必要もなく感じる。

「○○女子」の今後を考える

「プ女子」だけではなく「カープ女子」や「相撲女子(スー女)」など似たような言葉はたくさん生まれている。多くの人に好きなものを知ってもらえる半面、間違ったイメージや偏見をもたれることでその世界への扉が閉じてしまうのは残念なことだ。
せっかく語感の良い言葉なので、差別的な意味で使うのではなく、いやそう使われないようにするためにも世間に広める際には物事の本質的な楽しさをアピールしてほしいと切に願う。

サポートありがとうございます。妻にいつも苦労を掛けているので、美味しいデザートを買ってあげます。ありがとうを添えて。