先週のこと、帰りに社長に呼び止められ申し訳なさそうな顔で言われた。

「Sさん(お局)はあなたのためを思って厳しく言ってると思うんだけどね、昨日 "あの子メンタルが強そうだから私強めに言うからね" って言いに来たんだよ。あんまり気にしすぎないようにしてね。」

え…そんなこと社長に言うか？ちょっと笑ってしまった。
言われた直後は、メンタル強そうに見えてたんだ ぁくらいに思ってたけど帰ってからだんだんモヤモヤしてきた。
メンタル強かったら通常より厳しく言っていいのか？
これってただ嫌われてるだけ？

お局に対して大きな違和感を感じ始める。

宣言通り、理不尽なお叱りが日々ヒートアップしていく。

そんな中で記憶に残る事が起きた。
この日も朝から怒り狂うお局。
本社から2ヶ月応援に来ていた人が、お局が席を外した隙に私に向かってガッツポーズをしてくれた。
その優しさと、第三者が見てもエールを送っちゃうくらい怒られてたんだ私 という事実に感情が乱れ涙が溢れてきた。
化粧が落ちるしお局に何を言われるかわからないしとりあえず下を向いて収まるのを待った。
止まらなかった。
優しさが引き金となって今までのストレスや我慢が認められたような感覚で、感情をコントロールしきれなくなりトイレに行った。
トイレは少し離れていて違う部署の前も通る。ハンカチで目元を隠しながら向かい個室に入ると声を上げて泣いた。

その日の夜、お局からメールが届いた。
"今日は少し言い過ぎてしまったかもしれません。
けどあなたの間違いは確認不足や勘違いで起こっているということを自覚しなくてはいけません。よろしくお願いします。"

さては誰かに何か言われたな。
他の部署の人に見られたかな。
翌朝、お局の対応が優しくもよそよそしい距離感でリニューアルされておりました。

つづく