Annlie*

“サステナブルの本質”を五感でまなぶ暮らし in デンマーク&ポルトガル→帰国。 現在…

Annlie*

“サステナブルの本質”を五感でまなぶ暮らし in デンマーク&ポルトガル→帰国。 現在は、国内でエディブルガーデン×教育×多様性をテーマに活動中。 夢はハッピーでキュートなしわしわおばあちゃんになること。 旅/ごはん/音楽/土いじり/焚き火/フォルケホイスコーレ/パーマカルチャー

最近の記事

世界の終わりのものがたり 〜もはや逃げられない73の問い〜

折にふれては思い出す、9年前の春のこと。 友人と訪れた、日本科学未来館での特別企画展。 「世界の終わりのものがたり 〜もはや逃げられない73の問い〜」 誰しも、平和で穏やかな生活が一変する可能性があることを知った大震災の翌年のことだった。 科学技術に支えられた私たちの生活は、こんなにも危うく、脆い。 それを知った上で、自分の未来を、世界の未来を、どう描くのか。どう生きるのか。 楽観的でもなく、悲観的でもない、ただただまっすぐなメッセージを、様々な問いにのせて、届ける

    • アリスおばあちゃんとのイースター

      いつか、こんなおばあちゃんになれたら。 旅をしているとき、訪れた地域の素敵なおばあちゃん&おじいちゃんとの出会いが、旅にぎゅっと味わいを加えてくれたりする。 ポルトガルで出会ったアリスおばあちゃんとの出会いも、その1つだ。 1年前、欧州でロックダウンが続いていた頃、私はポルトガル中部にある、のどかな田舎町に滞在していた。 ホームステイ先のお隣に1人で住んでいたアリスおばあちゃん。 「本場のカステラが食べたい!」というリクエストに答えて、パンデロー(カステラの原形とな

      • プチ企画はじめました。北欧から、ほっこり旅のお便り

        デンマークに戻ってきて2週間。 昨晩、この景色の中散歩していたら、 ふと、こんなプチ企画を思いつきました。 私がここ北欧で過ごせるのも残りわずか。 せっかくだから、思いついたことは何でも、とりあえずやってみようかな!と。 ※今回はお試し企画なので、直接面識のある方のみ対象で、企画しました。 もしうまくいけば、対象を広げて第2弾を企画するかもしれません。 * * * * * \北欧から、ほっこり旅のお便り送ります/ はるか遠く海外から届く絵葉書や手紙って、なんだかワクワ

        • Colorful is beautiful. ~彩り豊かな世の中へ~

          この地球は、まぎれもなく、カラフルだ。 人間社会だけを見たって、何十億もの彩りが混ざりあって生きている。 わたしは、あなたは、白だろうか、黒だろうか、はたまた黄色だろうか。 ほんとは同じ色なんて、1つもないのに。 言葉にできないその色合いが、 混ざりあっているその複雑さが、 ただただ美しいことを、 忘れたくない。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 悲しいことに、人種差別というものは、当たり前のように転がっている。 自由の国だけの話じゃない。 悲しいニュースをきっかけに

        世界の終わりのものがたり 〜もはや逃げられない73の問い〜

          ごみも、ストレスも、少ない暮らしへ。

          都内でひとり暮らしをしている頃、家事の中でも“ごみ出し”がすごぶる苦手だった。 毎週の燃えるごみの日も、前日までちゃんと覚えているのに、翌朝、いったいなぜ?ってくらいに忘れてしまう。 大体、電車に乗ると思いだすけれど、時既に遅しで、チーンとなる。 こんなうっかりを、何度繰り返してきたことか。 長期出張前なんかは、生ごみ出しをコンプリートするため、何日も前から気合いを入れる必要があった。 埼玉に越してからは、ダンボール古紙回収が月1回に減ってしまい、案の定何ヵ月も出し

          ごみも、ストレスも、少ない暮らしへ。

          何を食べて生きていこう。

          ヨーロッパを暮らすように旅して約10ヶ月。 サスティナブルな暮らしに触れるとき、 「食のあり方」はいつだって、 どこにいても、話題の中心の1つだった。 お肉やお魚のこと。 ベジタリアンやヴィーガンのこと。 気候変動のこと。 家畜動物の暮らしのこと。 健康のこと。 マイクロプラスチック問題のこと。 食料問題・フードロスのこと。 オーガニックとローカルのバランスのこと。 食のありかたを切り口に、 色んな話を色んな人としたり、 本やドキュメンタリー映画を見たり。 知れば知る

          何を食べて生きていこう。

          ガレージでローカル野菜マーケット

          “利己と利他が循環するように、一人ひとりが今、できることを” Youtubeを通じて女優の杏さんが、キレイな歌声と共に発信したこのメッセージが、心にじわりと響いた。 ここポルトガルでは、3月半ばにロックダウンが始まり、スーパーと薬局以外のほとんどがクローズした。 そのほんの数日後、ホストファザーがおもむろに近所の農家さんたちに電話をかけはじめた。 毎週日曜日に街で開かれていたローカルマーケットが閉鎖され、売り場のなくなった野菜たちを抱えて、困っている農家さんたちの声が

          ガレージでローカル野菜マーケット

          コロナ忘備録。

          「この御恩は一生忘れません。」 小学生の頃、夕方にテレビをつけるとやっている時代劇ドラマ「水戸黄門シリーズ」が大好きだった。毎回ドラマの終盤で、水戸黄門に助けられた人々が、涙ながらにこのセリフを口にする。 実際に人生の中で、この言葉を口にする機会は、どれくらいあるだろう。 ひと月前の、ある夜のこと。 「この御恩は一生忘れません。」 私はまさにこう呟きながら、目を閉じ、泥のように眠った。 長い長い1日だった。 新型コロナウイルスの影響で、立て続けにヨーロッパ各国でロック

          コロナ忘備録。

          暮らしやすさとは。

          ポルトガルの田舎町にやってきて3ヵ月。 ヨーロッパ諸国からの移住者が多いこの地では、地元民と移住者がゆるりと混ざり合って暮らしている。 都会のような刺激は少ないけれど、本当に必要なものはすべて揃ってる。シンプルに、心豊かに暮らしたい。そんな人にはぴったりの場所かもしれない。 日曜日はマーケットへ。 毎週日曜日は、街の中心部でローカルマーケットが開かれる。地元でとれた新鮮な野菜や、肉や魚、卵、乳製品、加工品がずらり。お店のおばあちゃんと「ボンディーヤ!」と頬にチュッチュッ

          暮らしやすさとは。

          こんな風に年を重ねられたら。

          また必ず会いに来ようと、 そう思える人と出会ったから、 その場所が、 その国が、 なんだか特別になる。 気がつけば、ポルトガルも私にとって特別な国になっていた。 こんな風に年を重ねていきたいなと思う、素敵な夫婦の元で過ごす、穏やかで温かな時間。 屋久島で出会った2人は、自分たちに合ったライフスタイルを求め、ポルトガルの田舎の村へやってきた。15年かけて試行錯誤しながら丁寧に育ててきたガーデンは、どこを切り取っても美しかった。ガーデンを眺めていると、ちょっとした工夫が散り

          こんな風に年を重ねられたら。

          気がつけば、ポルトガル。

          デンマークのフォルケホイスコーレにいた頃、友人たちと旅の話をしていると、数人のデンマーク人が「ポルトガルが好き」と口を揃えた。 パーマカルチャーの先生クリスも、ポルトガルでプロジェクトをしていたと言う。 デンマーク人を惹きつけるポルトガル。そこには何があるんだろう? 何だかよくわからないけど、自分の中の直感センサーがビビビと鳴った。 太陽がなかなか顔を出さず、暗くて寒い北欧の冬真っ只中だったからか、太陽の予感がするだけで、ワクワクした。 日本を発つとき、半年後にポルトガル

          気がつけば、ポルトガル。

          フォルケホイスコーレで心地よい休日を。

          全寮制の学校・フォルケホイスコーレですが、基本的に週末はお休み。 家族や友達を招いて学校で過ごす人、 近くの街に出かける人、 ゆっくり部屋にこもって映画を見る人など、 それぞれが自由気ままに過ごしています。 ここVestjyllands Højskoleでは、週末にも様々な企画を学生たちが自主的に開催していて、自由に参加できます。ちょっとしたお散歩から、本格的なワークショップまで、内容は色々。そのおかげで、退屈することなく、毎週末を楽しんでいます。 (こんなに盛りだくさ

          フォルケホイスコーレで心地よい休日を。

          ブダペスト8区でハンガリーの未来を思う。

          バスに揺られて片道24時間。 フォルケホイスコーレのSchool Tripでハンガリーへ! 美しい観光名所を巡るだけではなく、地域の方々との交流やボランティアワーク、ディープなローカルスポット訪問、ソーシャルディスカッションまで企画された、フォルケらしい、濃い旅でした◎ 中でも、特に興味深かったのは、「首都・ブダペスト8区」へ訪れた時のこと。 ブダペスト8区とは? ハンガリーの首都ブダペストは、東京と同じく23区の行政区があります。その中で、特に移民・難民、低所得者層

          ブダペスト8区でハンガリーの未来を思う。

          フォルケホイスコーレでの暮らし

          デンマーク西部に位置するVestjyllands Højskoleで暮らしはじめて1ヶ月。 なんともヒュッゲで、居心地の良い場所です◎ デンマーク国内に70校以上あるフォルケホイスコーレ。その中で最も“サスティナブルな暮らし”に力を入れている学校でもあります。 “For us, ecology and sustainability are a natural part of our daily life. We not only talk about sustainab

          フォルケホイスコーレでの暮らし

          心でシャッターを切る方法

          人生の中で、心が震えるような風景に、何度出会うだろう。 それは、予想もしていなかったタイミングで、突然にやってくる。 10年前、エストニアの麦畑の散歩道で、空の端と端を結び、色鮮やかな光を放つ、2重の虹を見た。あまりにも綺麗で、奇跡を見ているようだった。 「あぁ、カメラを持ってこればよかった。」 そう呟く私に、韓国人の友人は“心でシャッターを切る方法”を教えてくれた。 10秒間、景色を見つめた後、目を閉じて10秒間、景色を想像する。これを3回繰り返すのだ。 今でもゆ

          心でシャッターを切る方法

          サステイナビリティの本質を求めて。

          近年よく耳にする「サステイナブル(Sustainable)/持続可能な」というキーワード。 2015年に国連総会でSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)が採択されて以降、色んな場面で使われることが増えたように思います。 前職がNGO職員ということもあって、私にとっても身近なキーワードです。 《ちなみに、デンマーク語SDGsのロゴはこんな感じ》 ここ最近、日本の大企業の多くがCSR・CSV活動の指標や目標にSDGsを盛

          サステイナビリティの本質を求めて。