いぬのこと。その2

いぬをさがす。

相談に乗ってもらっていたロケットさんから連絡があった。
「知り合いのお店をやっている人のところでシルバーのトイプードルがいますよ」
なんとなくアプリコットがいいな、と思っていたものの、シルバーもかわいい。話を聞いてみると、そのお店ではジャズがかかっているらしく、ジャズを聴きながら育っている仔犬で、しかも誕生日がオットと同じ。良い。とても好みだ。

こ、これはもしや運命か?

と思ったのだが、なぜだか踏ん切りがつかず(今となっては理由をはっきり思い出せない)、見送ることになった。

そうこうしているうちに、同じマンションで犬を探している友達のところにトイプードルがやってきた。
聞いてみると、ネットで犬を仲介する団体のサイトで出会ったという。ネットで生き物を探すのってどうなんだろう、と思っていたが「良かったよ」と喜ぶ友達を見て、そういうのもありなのか、と思う。
そしてそのサイトに飛んでみる。全国に支部がある団体で、各支部ごとにサイトがあり、仔犬の写真が並んでいた。

その中にアプリコットのかわいいこがいた。

ついに問い合わせをしてみることにした。
そうしたら、「この子はもういないのですが、きっとお好みの子がいますよ」と返事が来た。
一度メールを入れただけの相手に「お好みの」と言われて「はて?」と思ったが、送られてきた写真を見てみたら、確かにお好みの子だ。かわいい。

そのお好みの子について再び問い合わせを入れ、具体的な話をし始めた。

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