「ズケズケ座談会」Vol.3-「いいね」の意味ってなんだろう?SNSについて。-
問題提起として意見を発信するマガジン「ズケズケ」。
先日更新予告をしたとおり、豪華ゲストお二人を招いてチャット座談会を行いました。
ホメオパスの世良純子さん
アートディレクターの前田高志さん
進行、編集は私、ライターの浜田綾。3人で話をしていきます。
今回の座談会のお題は3つあります。
1【肩書きについて】
公開済みです。ぜひ読んでみてください。
「ズケズケ座談会」Vol.1-肩書きとは志だ!-
2【デジタルイラストについて】
こちらも公開済みです。読んでみてください。
「ズケズケ座談会」Vol.2-ツールに騙されるな!デジタルイラストについて。
3【SNSについて】
SNSの付き合い方について。
本音でやりとりしよう。
信用が大事。
「いいね」の意味ってなんだろう?
上記3つのお題は前田さんからの提案だったので、前田さんの発言多めです。未定ですが、同じように世良さん発案、浜田発案の座談会も開催できたらいいなと思っています。
いずれも白熱議論でそれなりのボリュームになったので、
3回に分けてお届けします。
今回は3回目、私たちも日常的に使っている、SNSについての問題提起です。
ーーー
「いいね」の意味ってなんだろう?
浜田
では、今回で座談会3回目になります。
前田さんからのお題はこれが最後ですね。
【SNSについて】話をしていきましょう。
「いいね」主にFacebook(以下FB)ですが、これについてどう思いますか?
世良
「いいね」で価値が図られるから若者がFBを離れ、インスタへ移行している、なんて話を聞きます。
FBの場合友達中心に繋がっているし、お付き合い的なものもあって仕方ないと思います。コミュニティに入っていたらなおさら。
ご近所づきあいみたいなものです。
だけど所詮「いいね」はボタンでしかなくって、もはや本当に「いいね」って思っているのか、「見たよ」の合図なのかはわからないですよね。
浜田
「見たよ」の意味合いも結構あるのかもしれませんね。
全てが本当に「いいね」と思われているかどうかなんて、知りようがないですしね。世良さんがおっしゃるように、お付き合いの要素もあるでしょうから。
前田
僕は衝動で「いいね」は、つけないようにしてますよ。
世良
なるほど。
浜田
私も前田さんタイプですかねー。
まぁ、お付き合いの要素もわかりますし、私も多少はします。
だけど基本はいいと思ったから「いいね」するのであって、そう思わないのであれば、しません。そこまで親切じゃない(笑)
そりゃFBで友達がたくさん増えて〜って時は嬉しくなって、「いいね」押しまくりたくなる時もありますよ。
でもやっぱり「いいと思うか」が基準ですね。
世良
なるほどね。
そうなると、よくないと思った時の反応が難しいよね。
「どうですか?」って問われて、「よくない」と思っても、それはやっぱり言いにくいわけですよ。FBでのコミュニケーションだけならね。
・「見たよ」の意味で「いいね」する。
・反応しない。
この2択なんです。
前田
反応しません。
明らか「見たよ」の「いいね」だよなこれは、って思う投稿もあります。
こういうのが続くと「FBのだめなところのだな」って感じてしまいます。
「いいね」について思うこと。
「僕、意外と細かいリアクションを見ています(笑)」(前田)
前田
これはあくまで僕のやりかたなんで、「こうしたほうがいい」とかじゃない、と先に言っておきます。
僕は自分が同意しかねる投稿に「いいね」してる人、コメントしている人を一応チェックしてますよ。
浜田
前田さん意外と細かい(笑)
世良
前田くん、へーそういうのチェックしてるんだ。
前田
結構見ているんです。twitterのフォローを外していく人も見てますからね。
フォロー外されたら僕も外してます(笑)
浜田
前田さん、そういうの意外と細かいですよね(笑)
それ聞いて私もチェックして、何人か外しました。
FBは実名だし、リアルコミュニケーションに近いので別ですが、twitterってその辺もう少し軽いですよね。
フォロー外されたからって、別に「けしからん」っていうわけではないですしね。もちろん嬉しくはないけど。
その時々で興味関心って変わるし、タイムラインを見やすくするっていう意味で、定期的にチェックしてもいいのかなーと思ってます。
世良
えええーーー、私IT音痴なんで全然みてません!
音痴すぎてできない。
前田
僕結構、細かいんです。
「この人、僕には興味ないんだなー」って一発でわかりますよ。
デリケートなんです(笑)
浜田
「志、高志くん」の次は、
「デリケート高志くん」ですね!
世良
デリケート高志君、占いで「なかなか人を信頼できなくて裏切られると傷つく」みたいに書いてましたよね?
それ当たってるなと、読んでいて思いました。
前田
心底、心を開示できる人が少ないので、裏切られたら「きーーー」ってなるんでしょうね。だから占いで言われたことは当たってます。
「相手の病理に加担しかねる対応は慎重にしている。」(世良)
世良
私は自分の考えは、いい悪いの基準がはっきりしていますが、人の悩みを聞く仕事柄、いろんな価値観の人がいるので、いきなり判断しないようにしています。
ホメオパスとして「いいね」に関して言わせてもらうなら…
「私ってかわいそう!!!」って必要以上にアピールして注目を浴びる行為って、実は病理なんですよ。
そういうものだと感じたら、「いいね」しないかな。
本人の病理にこちらからは加担しない、という考えです。
浜田
なるほど、プロ意識ですね。そこは。
親切な対応を心がけると言うのもわかります。
世良さん実際親切ですし。
前田
世良さんは、ボーダーがなくていいですよね。
正直だし、誰にでも平等っていう意味です。
世良
そうですかねー。ありがとうございます。
浜田
正直ですよね。それを上手に伝えている。
ちょっと厳しいことを言わないといけない時も、きちんと言う。
世良
その辺の対応は器用なのかもしれませんね。
距離を考えて対応しますので、仕事とも関連するからかなー。
浜田
前田さんも優しいと思いますよ。
いろんな人を気にかけてあげている、という意味で優しいです。
浜田
悪気はないですし言い訳もしませんが、私はそもそもそんなに大勢の人に興味がないんです。
だってFB始めるまで、自分の身の回りって家族と子供周りのコミュニティ、ご近所周り、職場、これも小さな会社ですし事務職なので接する人が限られていました。
つまり割と狭い世界で生きていたので、いきなりたくさんの人と接しても、そもそもそんなに見れてないんです。
でも、たくさんの人と関わって仕事するのは、たくさんの人に広く気を遣うという気持ちもあった方がよいよね、と思うのでお二人から色々学んでいます。
SNSあるある!?
かまってちゃん
世良
恋愛の相談とか知らない人にむけてSNSで書いてる人がいて、そのコメントのアドバイスって、果たしてどこまで意味があるのか?と思ってしまいます。
浜田
わかるわかる、そういうのって、もはやアドバイスを求めてないですよね。
「共感してほしい、慰めてほしい」だけだと思う。
世良
ある女性が「こんなチャットがきましたああ~。」ってFBに投稿していたんですよ。男性からデートの誘いがきてること、それを断ったっていうこと、この会話のやり取りをいちいちアップしているわけです。
正直こういうのって、話題としては「面白い」じゃないですか?だからみんなコメント書くわけですよ。
「かわいそう」とか「そんな人あいてにしないほうがいいよ」とかコメント満載。そもそもそんな男に返事しなきゃいいわけですが、何回もラインのやり取りアップしているわけです。
ちょっと悪意があるし、被害者装った消極的な自慢だな~と感じてしまう(笑)
浜田
暇なんですよ、そういうのって(笑)
twitterだと逆に「痛い」扱いで拡散されるかも?
でもFBだと身内が「大丈夫?」って構ってくれそう。
そういうのがSNSによる違いだなぁと感じます。
世良
そうなんや。あまりtwitterわかってないの。
浜田
twitterの方がわかりやすいですよね。反応が正直。
だってFBの届く範囲って「友達」か「友達の友達」。
対してtwitterは「不特定多数」に向けての発信ですもん。
だから友達に相談したら、そりゃ構ってくれますよね。
もちろんそれがいけないとは、思ってませんよ。
ただ、そういう傾向があるってことです。
世良
なるほどtwitterってそうなんだ?使いこなせてないので。
浜田
FBの身内間だとさっきも言った「見たよ」の意味での「いいね」が多くなる気がするんですよ。
それはそれで優しいSNSですし、いいことなんです。
ただ、
「たくさん"いいね"された=本当に"いいね"と思われているか」の尺度かどうかは、判断しかねるって思っています。
ポエム系
世良
あと私はポエムっぽいのも苦手かな(笑)
仕事でうまくいかなかったことを「ひどいよなぜなの?」とか、いろいろ書いていたりする場合です。
「書く暇があったら、なんでそうなったのか考えてさっさと対策せい。」って思ってしまいます。職業柄かもしれませんがね。
浜田
あーーーありますね、ポエム系。
私は、ポエムも書いてあること自体がよければ反応しますよ。
でも関心がなければ、ノーリアクションです(笑)
前田
ポエム(笑)
でも自己開示してるだけマシじゃないですか。
世良
創作性のある自己開示と、都合のいいように自己解釈するのは別物なんで、私は気になります(笑)
SNSに関して、私たちの持論
前田
僕はSNSで発信する際は「全部出すこと」。
意識してるのはこれだけですね。
「辞めた者たちのリレー式フリーランス会議」でも書きました。
「自慢」って言われたこともありますが、全部、仕事の失敗も車で事故ったことも書いてます。
投稿で全部さらけだして、離れていく人がいたらそれでいい。ふるいみたいなもんですと。だから本音で話すことを大事にしています。
浜田
そうですよね。前田さん全部書きすぎていて、見ていて楽しいですよ。
素直だなぁと。
私の場合で言うと、SNSの話題をしておいてあれなんですが…
リアルに勝るコミュニケーションはない。
これを念頭に置いた上でSNSを使っています。
前回「基礎があるからペンタブがいきる」って話題になったじゃないですか?あれと同じことだと思うんですよ。
人間関係の基礎って、やっぱりリアルコミュニケーションです。
子供の間でSNSいじめが起きるのって、コミュニケーション能力がまだ乏しいのに、その段階でSNSを始めるからっていうのも一因だと思っています。だからと言ってじゃあ「子供にスマホを与えない!」では根本的解決にならない。どうすればいいか?というと、基礎、つまり会話、リアルのコミュニケーションを大事にした方がいいって思います。
ここを押さえていれば、SNSの使い方も上手だと思うので。
世良
綾さんするどい!その通りですね。
私が意識しているのは、特にホメオパシーに関しては、同意できないものには「いいね」とか絶対にしません。
自分の仕事に関するジャンルの「いいね」ってやっぱり重みがあるんですよ。
だって私が「いいね」って何かをお勧めすれば、本当にクライアントさんが買ってくれる場合もあるんです。
わたしが「いい」っていう店に本当に行くし、私が紹介したセミナーに本当にいくからすごい紹介は慎重にしてます。
前田
それですよね。
仕事に関する投稿は、そういう意識があった方がいいと僕も思います。
浜田
今の世良さんの基準いいですね。
自分のお客さんに本当に自信を持って「いいね」をお勧めできるか?
というわけで、なんか話が収集つかなくなってきました…。
まとめましょうかね。
まとめ:自分なりの「SNSのポリシー」を持とう。
浜田
「いいね」は必ずしも本来の「いいね」とは限らない。
「見たよ」の意味もある。ってことですかね?
前田
「SNSこそ信用が大事」
本音で話たいです。僕は。
世良
おお、名言やね。
私はこれかな「コロコロ意見を変えない。」
浜田
「いいね」は「見たよ」の意味もある。
SNS=信用が大事。
コロコロ意見変えない。
つまり「自分にとってのポリシーがないと流されてしまう」ってことですかね。私たちフリーランスにとって、SNSは仕事のツールでもあるし、遊びのツールでもある。そこを兼ねているから、うまく使わないと怖いですよね。
というわけで、「ズケズケ座談会」ひとまず前田さんからのお題はこれにて終了です。ありがとうございました。
前田
おもしろかったです。またやりたい!
世良
ですねまたやりたい~~~~~おもろい!
浜田
私も楽しかったです!
お二人とも貴重なお時間を本当にありがとうございました^^
浜田が責任をもって編集します。
追記
奇しくも先日「新しい地図」がAbemaTVに出演して、TVとネットの垣根が少しづつなくなってきています。
そんな時にやっぱりだれもが一度は向き合うSNS問題。
あなたはどんな風に接していますか?
ポリシーはありますか?
議論のきっかけになればいいな、と考えています。
さて、「ズケズケ」座談会バージョンは、2回目も開催が決定しています。
次回からは参加者を追加して、バージョンアップして帰ってきます。
お楽しみに!
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浜田 綾(コトバノ):ライター
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