ほんの少しの愛を。

なんか最近更新ペースが乱れております。( ✧Д✧) カッ!!
忙しくてその日の分を翌日に書く、でもってその日もう一回書けばいいのだけど、忘れている。だから毎日になっていない!
もう一度・・・( ✧Д✧) カッ!!
ちょっと仕事も落ち着いてきたので、生活リズムを取り戻します。



「always3丁目の夕日」って映画ありますよね?
大好きなんです。
もちろん続編も2つとも見ました。
あの世界観が好きなんです。

好きなシーンはたくさんあるのですが、その中でも特に好きなのが、一平のお母さんと一平の服の「肘当て」に関するエピソードです。
(見てない人はネタバレになります。ごめんなさい。)

薬師丸ひろ子さん演じる一平のお母さんが、息子の服を繕う際に「肘当て」をつけるんです。肘当てなんてダサいから嫌だと渋る一平に対して、お母さんは「ここにはお守りが入っているから、何かあったら使いなさい」って言うんです。(一字一句この通りではなかったかもしれませんが。)

月日が流れてその「なんかあった時」が訪れます。
友人ととある目的のために電車にのったものの、帰りの電車賃がなくなってしまう。途方にくれた一平はお母さんの言葉をふと思い出して、肘当てを開けるんです。すると中から紙幣が!
このお金のおかげでなんとか帰ることができましたとさ。
これ自体は物語の1エピソードで核の部分ではない。
ただこういう見えないところから包み込むような母の愛情に、うっとりしてしまった記憶があります。



長々と映画の説明しましたが、これに近い体験を最近しました。
母としての体験だから、ちょっと自己陶酔含んでいますが、ご容赦を!

進級テストの日以外、上の子の水泳の送り迎えをやめてみました。
うちからスイミングスクールまでは、子供の足で徒歩20分程度、直線距離だとそこまで遠くないんです。ただ私が住む街は坂道が多いので、帰りが強烈な上り坂なんです。水泳で疲れているのに、そこに加えて上り坂を登って帰ってこいって、ちょっとしんどいかなぁとか思ってしまうわけです。夫に言わせれば、私はすでに過保護らしいのですが(笑)

そりゃ自分で行ってくれたら私だって楽ですよ。
ずっと送迎するつもりもありません。
だけど2年生でこの距離。この傾斜。しかも一人で。
坂に関して詳しく言えば、本当にすごい傾斜なのですよ。基本的にずーと上り坂ですが、中でも家の近くには、ものすごい傾斜の坂道があります。タクシーの運転手さんにも「◯町の急坂通って帰ってください。」と言えば話が通じるくらいの急坂。だからしんどいやん!かわいそうやん!(過保護モード炸裂。)

でも過保護な自分も実は嫌なんです。
そこで考えました。
長男と仲良しで、かつママ同士の価値観も近いお友達とレッスンの日を同じにしました。親同士で話し合いして、子供達で待ち合わせして、歩いて行かせるようにしています。息子にとって今一番の楽しみは友達と遊ぶことなんです。
行き帰り一緒に友達と歩きながら会話できるので、息子は大喜び。
親も楽できて、子どもも喜ぶ、winwinです。
一人では、なかなか踏ん切りがつかない。
だけどお友達となら心細くないし、本人も喜ぶしよいだろう。

それでも甘いので、水泳でめいっぱい泳いだ後の急坂はやっっぱりきつかろう、と思ってしまう。
という趣旨を母たちで話し合った結果、お菓子交換を許可しました。(偉そうな言い方!)
「今日のお菓子」と称して、少しですがお菓子をいくつか詰めた袋を渡しています。友達と交換できるように2つずつ持たせています。

「カバンの中にお菓子入れとくよ。疲れたらこれ交換して、食べてね。」
そう言っていつもカバンのポケットに入れておきます。
すると帰って来た時、長男はすこぶるいつ機嫌がいいわけですよ。
散々泳いで、たくさん歩いて帰ってきているのに。
「ママ今日のお菓子美味しかったわー、ありがとう。むっちゃ疲れたけど〜くんとお菓子食べてパワーアップした!」ってね。
この瞬間ふっとあの肘当てのエピソードが蘇ったのです。

”子供がピンチの時に、頑張れるものを忍ばせておく。”

これぞ母親の愛!?
勝手に自分に酔っているだけですが、こういう”ほんの少しの愛”と”見守り”が自立への鍵なのかもしれませんね。
そして私もちょっとは過保護脱出できているのかなぁ、と感じた話でした。


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浜田 綾(コトバノ):ライター
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